高間龍一撮影 力水 博多山笠の躍動感を撮影。1/80秒。f/8 35mm ISO160

片田珠美(PHP新書)の題名だ。筆者は題名になるほどと思い、最近のジャンクフードの食べ過ぎや野菜不足からくる脳への影響でキレやすくなっていると思いながら読んでみた。著者は臨床医として、攻撃された側(患者)の例から分析を試みるわけだけど、学校でのイジメから始まって、結婚して夫婦間のイザコザや子供への体罰やシカトする親たちも多い現実。サラリーマン経験者なら、あの人がそうだったよねとか、自分自身も何人かの気に食わない人へ意地悪をした思いもある。この本は書き手の立ち位置が、姿が見えなくて不満の残る本だけど、ツイッターや2ちゃんねるなどで匿名での攻撃文が増えている社会で、嫉妬で幸せそうな人間(実は幸せでない場合も多いのだが)への破壊衝動が世間でずっと続いていて、それを表現する媒体(パソコン・スマホ)を個々人が所有して(武器を手にして)振り回している気もするのである。

ひとりの人間にいわゆる良心と悪心と無心が三つあるような気が筆者にはする。無心はそもそも関心がない、平坦なこころみたいなものである。この本は他人の「あら探しをしたり」、他人へ「攻撃的になるときは」、むしろその人のネガ部分が反映されているとみる。実際あった話だが、倒産に見舞われて苦悩する営業の人間に「そんな焦げ付きをするぐらいなら、仕事を最初からしないほうがいいんだよ!」と断罪する、営業時代に何の数字も出せず、周りに迷惑ばかりかけて総務に引き取られた男がいた。それも大変な憎しみを込めた発言を同僚にしていたのを思い出した。他人を攻撃する人間は、どこかひどい弱点を抱えていて、攻撃することで自分の弱点を隠して、結果、自分を守っているのかもしれない。他人の価値観や存在をうとましく思ったりしがちだ。自分の身を守るために攻撃する動物。しかし、いったい人間は何を守っているのだろうか?中身はなんだろう?そこを知ると相手から攻撃されても、冷静な反論ができたりするかもしれない。

3回経験した筆者の在籍した会社の社長交代劇。新社長はなぜ前任の社長の生き方を全否定していくのか疑問であった。誰がみても優秀な実績もあり人望のある人間を登用しないで、ごますり坊主ばかり側近にして、企業体力を低下させる。これも人事による間接的な攻撃で(自分を超える人間に嫉妬する・存在を許さないトップが部下に嫉妬するという構図だ)、有能であるがゆえに降格されたり、別な部署に左遷されたりする。人事は主観であるから。社長がアルコール大好きなら夜のお供を毎日欠かせない人たちが出世していった。出世はしたが、初めての営業、それも責任者になってうつ病発症で2か月の休職。次の責任者も賢くうつ病になって1か月休職。こうやって、まわりまわって、人事での攻撃や徴用は間接的にたくさんの人に大迷惑をかける。人件費の節減のために派遣やパートの多い職場を観察しているとはっきりいって暗い社風になりがちである。働かない社長、働いてもトンチンカンな社長がいると暗い会社も、「社長が出張で3日間不在」となると明るく会話も弾み、結果、仕事もすいすい進むケースが多い。しかし、要注意は、それをじっと監視して「報告する人間がいる」ということだ。怖い、怖い。監視カメラや録音さえされてるかもしれない。武富士盗聴事件を思い出す。この本は、攻撃的な人間から逃れる方法や彼らの意識がいつか変わるなんて甘く考えないで自分を守りましょうと述べている。人間の意識はそうそう変わるものではない、太古の昔から。

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