4年前に、夢物語ではあるけれど30年後50年後に実現すればいいなあと思い簡単なレポートを書いたのでご披露する。結局、未提出に終わりました。

2014年2月26日

 

             札幌支店 御中

 

エネルギー担当者様

 

シベリヤ鉄道を北海道苫小牧まで引き込む企画

~エネルギー問題の解消と日本経済の安定を図るための30年プラン~

 

北海道○○市

名前  ○○○○

 

謹啓 時下ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

突然、お送りしました、私のプランは表題にもあるようにサンクト・ペテルス・ブルグから極東のウラジオストックまでの全長○○○キロメートルに及ぶシベリア鉄道(鉄道幅○○○メートル)を札幌市郊外に○○○年に完成した石狩湾新港まで貨物船(鉄道車両を運ぶ仕組みを持った)を乗せて、そこから引き込み線で岩見沢まで敷き、さらに現在単線の室蘭本線に1本レールを加えて広い線路にし、苫小牧までシベリヤのエネルギー(原油・天然ガス・モンゴルの石炭・レアアース、シベリヤの木材、ハスカップやブルーベリーなど)を運び、日本からは苫小牧に陸揚げされている北国仕様の新車や工作機械、中古車・日曜雑貨・北国使用の住宅技術をシベリア鉄道を逆利用して、極東へさらにその向こうのモスクワまで運ぶ壮大なビジネスとして定着させる30年計画です。

苫小牧に運ばれた原油は苫小牧東部開発で広大な土地があり備蓄できますし、厚真にはほくでんのコールセンターという貯炭設備もあります。室蘭には製油所もあります。苫小牧は全国のタンカーも横付けされるのでここから太平洋の各コンビナートへ運ぶのは容易です。政治的に不安定な遠い中東からタンカーで運ぶより、安全度において、また値段において(北海道は貨幣特区に指定してルーブルと円は固定相場にします)より安い原油を手に入れることができます。もちろん津軽海峡を越えて、従来のタンカーを使用することも可能です。

パイプライン構想がありますが、ロシアとEU・ウクライナで値上げに応じないとバルブを止められた事件など危険因子が多過ぎますし、海底を走らせるリスク(潜水艦が通る・補修維持を海底で行う危険など)は計り知れません。油が漏れたら、韓国・中国・北朝鮮の外交問題に発展します。

北海道はじめ日本の一次産業は、重油・灯油を使用したハウス栽培や漁業、中小企業の製造部門も燃料高騰からくる電力の値上げ攻勢で利益を食われ苦しい経営が続いております。

まだまだ未開のシベリヤの油田や材木は(伐採仕事はかつてシベリヤ抑留者の仕事でした)その量は計り知れません。いまは小樽から細々と日用雑貨や中古車を運んだり魚貝類が入ってきます。ロシア船員も小樽や札幌で買い物をする姿を見かける程度です。

このシベリヤ鉄道が苫小牧まで来ると、札幌まで延伸される新幹線で『東京発モスクワ行き』の夢の列車も乗り換えですが、走らせることができます。石狩湾新港から豪華客船でウラジオストックに渡るのです。いまは苦しい経営のJR北海道ですが、貨物輸送で生き返るし、うまくいけばバイカル湖のイルクーツクあたりまではJR北海道がその保線をロシアから請け負う仕事も可能です。元気なJR北海道に生まれ変わります。

さらに、このプランは現在、この国を二分している原子力発電の存廃についても方向性を提示できます。室蘭本線はほとんどの人が乗ったことはない線路と思います。昔、これは三菱美唄・三菱大夕張はじめ空知の炭鉱から掘り出された石炭を苫小牧や室蘭の製鉄業へ運ぶ路線でした。日本の高度成長を九州や常磐の炭鉱とともに支えたエネルギー鉄道です。貴社の先輩たちが大事に育てた鉄道でしたが、いまは朝・夕の1両のディーゼルが中高校生を運ぶだけの廃線に近い線路になりました。

この線路が活用されて、安い原油・石炭・ガスが日本中に行き渡ることで、原発はその役割を長い時間をかけて廃炉の方向へ舵を取ります。私のアイディアでは原発廃炉株式会社を作り、これまで原発に携わってきた東芝・三菱・日立・IHI・大成建設・鹿島などの社員は全員、この会社に100%就職させて、理工系の大学も原子物理を出た人は、無条件でこの会社へ就職させ、研究や技術層を厚くします。この会社は世界でいったん原発事故があれば、どこでも派遣されて廃炉の仕事を請け負う会社へと発展させます。

日本が置かれている円高や円安で燃料費が浮沈したのでは、景気の未来予測はままなりません

  1. プーチン氏は乗ってきそうなアイディアですね。ロシアとの交渉はいつも日本が経済的に支援する結果になりますね。あの大国に農業や経済支援をすることで交渉は成立しますが、ロシア側のメリットを重視するでしょうね。日本側が警戒するのは北方領土の苦い経験があるからでしょうね。70年余も経過して未だに変換されず、何かにつけて交渉の切り札のように利用されている感があります。壮大なプラン通りになればいいにですが。

  2. JR北海道も路線維持が困難な状況になってきました。鉄道に限らずあらゆるインフラは時代と共に変えていかなければならないのでしょうね。今後も老朽化を想定外の整備事業は危険です。いくら便利になろうとも、メンテナンス予算無視の設備や事業開発はこの辺で見直すべきでしょう。一時の面子を重んじた立派なオリンピック施設も維持管理費にも、その後の時代への負の予算とならなければ良いのですが。列島改造論のツケが今、あちこちで出始めていますね。

  3. 新しいインフラ整備。

    交通・輸送システムも変革の時が来たようですね。鉄道は今や国や自治体のお荷物にもなって居ます。地域住民感情から言えば、無くしてほしく無い公共交通機関には違いありませんが、現実的には維持管理に掛かり過ぎですから存続の危機に陥るわけです。将来的に考えれば、積雪寒冷地には向いていない交通機関とも言えます。冬季には除雪費用にも多額を投じ、気象変化による事故の危険性もある訳です。これまで守り抜いて来たのが不思議なくらいです。重量物の貨物輸送には向いていないかも知れませんが吊り下げ型モノレールに切り替える構想のほうが将来的にも良いのではないかと思います。除雪も不要。土地取得にも支柱分のみで済み、橋梁(鉄橋)などの施設や設備も最小限で済むと思います。現在の路線に支柱を建てる方法で工事も可能かと思います。特に廃線となる路線から試験的に始めればよいのでは。これからの交通網として踏切の無い安全な乗り物ではないでしょうか。まずは国内の再整備から始めませんか。

  4. JR廃線予定の地域では足が無くなると大変ですね。しかし鉄路は決まったコースしか通りませんから、路線から外れた地域では廃線になっても別段支障はないのでしょうね。長い目で見て、今後の交通網を整備するにあたって、これまで通りレールを敷設してよいのでしょうか。もっと自由に、気象や状況に応じてコースも変えられる交通機関は作れないのでしょうか。僕は鉄道の街で育ちましたが、あれから変わった事は、機関区だった田舎の駅に、今では鈍行列車しか止まらなくなりました。つまり交通機関としての列車をあてに出来なくなったのです。轟音を立てて特急や急行や貨物列車が通り過ぎるだけの駅になりました。駅周辺も寂しくなりました。近距離間の交通手段なら、大袈裟な鉄道よりスキー場のケーブルカーのゴンドラでもあれば隣町へも便利ですね。

  5. 大型バルク船用港湾整備。

    釧路港は大型バルク船が係留できる18mの深度になった?と思いますが、北海道の他の港湾はまだ浅いと聞いています。大型バルク船が入港できれば輸出入も、もっと活発になると思います。札幌近郊の石狩あたりは砂地で難しいのでしょうか。ロシアに限らず諸外国の大型船が停泊できる港湾整備も必要ですね。

    • 石狩新港は大丈夫ですよ。深いです。北ガスが大型の天然ガスタンクを作りました。係留できるような
      タンクOKです。

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