自由にサイトへリンクできることで、インターネットがここまで広がったのに、それに逆行する「リンク税」がEUで検討されている。著作権法の拡大版としかいいようがない。お読みください。

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リンク税

EUが、来年の著作権法の改正から導入する、「リンク税」が論議を呼んでいます。これは、正確には税金ではありませんが、ネット上の著作物にリンクを貼った場合に使用料を請求できる、ウェブ上のコンテンツが著作権法違反でないかチェックを義務付ける、というものになると言われています。

これは、さまざまな問題が考えられますが、まず「リンク」というのがどの程度のものを指すのか不明です。サイトの中に画像や動画を勝手に持ってくれば、今までも著作権法でも不法だったわけですから、わざわざリンクというくらいですから、文字だけでリンクさせても不法という事かもしれません。となると、情報をリンクさせあって新しい価値を生み出すという、インターネットの意義を、根本から覆すことになるかもしれません。時代錯誤で傲慢な、中世領主の初夜権さながらの悪法と言えます。

特に、例えば何年も続けている個人ブログの場合、昔の記事の中には軽い気持ちで著作物へリンクを貼っている場合も少なくありません。本人がそのことを忘れていても、現在公開されていることには変わりがないので、リンク税が適用されてしまうかもしれません。法律が変わった場合に、過去に行ったことに対して、さかのぼって適用されることはない、というのは「法の不遡及」という、あらゆる法律の大前提ですが、リンク税が施行されれば、心情的には過去にさかのぼって法律を適用されたのと同じことになります。

そもそもインターネット初期には、画像も文章も、公開してしまった以上勝手に使われても文句が言えない、それがいやなら、画像に透かし処理をするなど自衛するというのが、暗黙のルールでした。乱暴なやりかたですが、それがインターネット文化を発展させてきたことも確かです。このままでは、アンダーグランドなネットだけが真のネットということになるかもしれません。
リンク税が、著作権法違反のチェックまで義務づけると言うなら、一旦リンク税を払った以上は、何万分の1秒でも表示できない時間があってはならないでしょう。サーバーダウンした場合には徹底的に訴訟を起こすなどして、つぶしてしまえたらなあと思います。

  1. Web広告ではリンクは必須ですから、施行されれば現行のWeb広告でも問題になるかも知れませんね。例えば輸入車などはEUの本家本元のドイツ本社サイトと日本法人サイトがあって、さらに地元ディーラーサイトがありますが、それぞれがリンクしたとすれば、同じメーカー系列とは言え、多分ドイツサイトからクレームが来るでしょうね。ヨーロッパは特に著作権などには敏感ですから、例えば以前に日本法人からの依頼で洞爺湖サミットの会場のホテル前にMINIを9台扇状に並べてルーフにEUのフラッグとG8の会議参加国の国旗のシールを貼って大型クレーンで俯瞰撮影をしました。厳戒令下での雨天の深夜に札幌を出発して、早朝4時から6時までの2時間のみ特別許可を得ての冒険的な撮影でした。運良くタイムリミットの数分前に濃霧が一瞬切れたので撮影は無事終了しました。その写真はドイツ本社に送りました。即、ネット上に上がり世界中に流されました。大変な苦労をして冒険的な撮影した私たちが当時の地元紙の新聞広告に使用を申し出ましたがドイツ本国からは「NO!」との返事でした。やむなく、同じようなシチュエーションで、苫小牧で再ロケを行い、背景に洞爺湖を合成して広告のメインビジュアルとした経緯がありました。

    • 広告の世界に限らず、ネット利用者全員が、課税の対象になるとすれば大激変ですね。そうはならないとは思いますがね。課税対象が
      なくなると、取れる対象を探す営みになります。特にサービス部門できつくなるかもしれません。

    • 私のブログについても出版者や、昔の少年さんから税を取られるかもしれません。全削除1200通のブログ一瞬で消えます。
      作るの大変、壊すの簡単!!

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