田辺聖子『人生の甘美なしたたり』(角川文庫 131p)。『オトナ(中年)というものは、じっとそこにいるだけでも臭いものである。説教臭、自慢臭、ヒガミ臭、イバリ臭、・・・・』。なるほどそうかもしれない。説教、自慢、ヒガミ、イバリが多くなると、自分は中年に差し掛かっていると思ったほうがいいかもしれない。筆者などは毎日のように妻から言われることが(クドイ)である。これは中年を超えて老年に入っている証拠かもしれない。臭いも精神的な臭さではなくて、肉体から発する老臭かもしれない。しかし、『じっとそこにいるだけでも臭い』という表現は凄い。実際に、筆者も存在を隠すように、若い人に負担にならぬように気をつけてはいるが、ついつい余計なことを言ってしまって呆れられることもある。どこか自慢話になってはいないか気をつけるが、何せ受け取る側が『それは自慢話だわ』と思われるといたしかたない。しかし、田辺聖子さん的には、どういう生き方がオトナの生き方なのか考えてみると、この逆。説教しない、自慢しない、ヒガマない、イバラないなど。ウーン、毎日、他人との接触でそういう生き方は奇跡に近いかもしれない。成功体験の多い人や社員教育をする人、物知りを自称する人、肩書きに酔う人など気をつけたいことではあるが、あんまりこの点にこだわりすぎると自分の生き方の自由度が落ちるので痛し痒しである。聖人君子みたいな生き方は無理だと私は白旗を挙げてしまう。

  1. 自慢話が一つも無い男。

    人と接していなければ可能でしょうね。何せ、相手が居ないわけですから、せいぜい独り言でもグダグダ言うほかありませんね。自分の自慢話を聞いてくれる相手を探して、盛んに自慢話を仕込んで備える方も疲れるでしょうね。「その話は以前に聞いたよ」と言われないないように新ネタを造らなければ行けませんからね。そのうちネタ切れで創作自慢話などになるかも知れませんね。それとも他人様の自慢話を、いかにも自分の事の様に語り始めるようになれば、もうお終いですね。

    • 返信遅れて申し訳ありません。午後9時半にニセコ町から帰宅したところです。誰も話す人がいないと、かえって強烈な自己愛と見栄の強い人に変身することが多いように思いますね。どっちにしても自分の評価は他人の領分で、『あっ、そう』で済ましたいものです。

  2. 歳とともに、一癖も二癖もある人間になる訳ですね。長く生きれば生きるほど社会の波にもまれもまれて自分本来の純粋さを削ぎ落されていくのでしょう。良い面ばかりが削り取られれば、当然ながら悪い部分ばかりが目立って来る訳ですよね。定年後の亭主が自宅にずっと居るご家庭の奥様方はみんな口をそろえて嘆いていますね。子供なら聞き分けもあるのでしょうが、頑固ですからうっとおしいようですね。嫌われる老人は多いですが、せいぜい他人様に迷惑をかけない程度にはなりたいものですね。

    • 加齢とともに心と体の錆びが出てきてきしむもですね。良い面が削られるとはいい表現ですね。定年後の亭主を褒める奥さんって近所で聞いたことがありません。私を含めて。隅っこで暮らすだけのじじいですか。何とかしたいものです。

  3. 若い時にはお互いに気さくに付き合っていた友人も、年を取ると皆んなすっかり変わりました。或る友は久しぶりに会うと監査役とかで、昔とは大違いで、その時の対応で二度と会いたくなくなりました。また或る友も部長さんとかで、すっかり態度が大きくなって居留守を使いました。どうせただの同じ年よりなら同レベルで付き合いたいものですね。個人の職場での立場など、関係無いし誰も気にしていませんから。大概は若い時に、就活や仕事の面でお世話している人物ばかりなので、恩を返せとは言いませんが、感謝こそされてもいいと思うのですが、仇で返されたような不愉快な気分でした。何も悪い事をした記憶は全くありませんが?。近寄ると迷惑が掛かるような雰囲気ですから、そのような人物たちには一切近寄らない事に決めました。

    • 定年になってもOB会で社長風や部長風、役員風を吹かす人が圧倒的にいまも多いです。奥様同士、女性同士は水平な付き合いが多いと思います。とにかくお喋りに夢中。永遠に話し続けてますが、ネタが切れません。もう感心するだけ。脱帽です。たぶん男の臭さは、そこに結論を持ってきたり、『結局何を言いたいの』とか『くだらない』とか思う心根からきているのかもしれません。

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