出だしの5行はこうだ。(谷川俊太郎選 茨木のり子詩集 岩波文庫 256p)

人間には行方不明の時間が必要です

なぜかはわからないけれど

そんなふうに囁くものがあるのです

三十分であれ 一時間であれ

ポワンと一人なにものからも離れて

うたたねにしろ

瞑想にしろ

不埒なことをいたすにしろ

GPSや携帯でいつでも自分の所在地が明示されたり、呼ばれる昨今、『うるさいな、ひとりにしてくれよ』と思う人も多いはず。『いま、どこにいるの?誰といるの?』生死に関わる連絡ならまだしも便利さを悪用する寂しい人たち。行方不明の時間で実は自分自身を発見することが多い。好奇心もわいてくる。長い行方不明は事件になるけれど短い時間なら楽しいものだ。通勤時間も行方不明の時間にも思えてくる。帰宅までは謎の時間だ。パチンコするのもよし本屋やCD、立ち飲みやで一杯もいい。毎日行方不明の時間をつくりたいものだ。帰宅電車の中、適当な距離をとってたくさんの行方不明者が乗っている。

 

 

  1. 全員がコンビニ強盗。

    新型コロナウイルス感染拡大による日常の拘束感は日に日にエスカレートしました。在宅勤務だのリモートだの、オンラインだのと、今までは出かける口実のカルチャーに通う主婦までがLINEチャットだのスカイプだのココアだのZOOMだのとオンラインを使うようになりました。一方、子供達はコロナ禍以前にすでにオンラインで毎日遊んだり会話したりしていました。時代の流れとは言え、窮屈な世の中になりました。車を運転していても前の車のリアウインドウには「録画中」のステッカー。それでなくても至る所に監視カメラだらけ。プライバシーも何も全く無い状態ですね。コロナ禍でただ一つ、出かける時のマスクの常用化だけがプライバシー保護の役目をしてくれています。つまり全員が怪しい人に変身ですね。私はマスクに野球帽を被って買い物に行きます。眩しい日にはレーバンのサングラスですから、まるで少し前のコンビニ強盗に変身ですね。ただし、何故か?誰にも怪しまれないのですから不思議です。

    • 全員がコンビニ強盗ですか、言い得ています。とにかく車に乗っても録画中多くなりました。多い人は前と後ろと2台作動しています。事故った場合、画像が信用できる、言葉の言い争いは熱くなるだけで結論・事故原因が明確にならないこと多いですから。一事が万事、お互いがお互いを窮屈させていることだけは確かですね。未来に青い空(自分でしか作れないものですが)が見えず、足元で蹴り合ってる感じです。野球帽・サングラス・マスク、あと大きなエコバック必要ですね。東京で1か月以上、在宅勤務した30代の知人から長いメールが来ました。『なんだか会社から必要とされていない感が出てきて、通勤したくなったと』。家庭が息苦しい人は通勤へ、家庭が快適な人はそのまま。これで企業がもつのだったらオフィース必要ないですが、不思議な時代環境。イライラ嵩じてアホな振る舞い多くなりそうな社会です。町内での企業でも政治でも学校でも芸能界でも、人間が集団しているところ全部です。行方不明が必要なわけです。

  2. 仕事半分遊び半分主義

    行方不明は私の専売特許のようなものですが、コロナ禍のお陰ですっかり肩身が狭くなりました。さらに追い討ちをかけるように追跡アプリなども登場して、まるで犯人探しです。仕事先からも、家庭からも離れて自分だけの時間を毎日持つようにしていますから、スマホにビデオアプリなど入れようものなら、オチオチとワルサも、ヒルネも出来ません。リアルタイムでバレバレになりますからね。

    • スマホや携帯を切るしかないですね。茨木のり子さんは電話に出ないようにしていると詩に書いてました。スマホはそもそも人間関係を蜜にする道具ではないでしょうか?伝わるストレート感は、礼儀とかマナーとか(電話をかけるマナーってありました。手紙を書く季語もありました)を一気に省略して、相手を叩き起こすところがないでしょうか?私も寝ている時に電話が入ることがあります。不快です。私は仕事2遊び8の人生、まるで2・8そばです。行方不明時間が多いと思います。ブログテーマを考えてます、新規事業を考えてます。

  3. ソーシャルディスタンスなどと言いながら、最近のオンライン化は、まるで三密ですね。そんなにお互いに監視し合わなくても良いと思いませんか?。「鉄砲玉」と言われていた昔が懐かしいです。金曜日の仕事明けにカメラマンの友人二人と必ず決まった喫茶店に集まり、計画を立てて、そのまま道東などに出かけたものです。撮影以外に目的が特に有るわけでもなく、車に同乗して出かけ、仕事の関係で月曜日の朝に戻ります。離島にも行きましたが、運悪くシケでフェリー欠航で戻れなくなった事もありました。出先から自宅へは、一本の電話もせずに。自由すぎる時代でした。

    • そうなんですよ、一度自由を体験すると体で覚えますから。私なんか自由を奪われる刑務所の独房に入ったらどうしようと考えます。基本的にお祭りは好きなので、花火大会は密であっても会場へ行きます。そのときは『密』であっても気にはならなかったのですが。鉄砲玉営業を私も長い間してました。父からも『遊びに行ったら帰ってこない鉄砲玉だ』と少年時代から言われてました。お互い、大脳だけは自由度を高めていきましょう。そのために好奇心と語彙を増やして常識を疑う習慣で、マスコミから距離を置くことかも。

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