5月27日、山下達郎のシアターライブを見てきた。どこかで見た映像があちこちにあって、知り合いの達郎ファンから「この映画は7年前に上映したのと同じ」と返信があって合点がいった。私の記憶もいい加減なものだ。しかし、いつごろ自分が山下達郎が好きになったのか、帰りの電車で「男の自立」がテーマの故橋本治著「これも男の生きる道」を読みながら考えていた。JR東海で使われた「クリスマス・イブ」なのか定かではない(当時JR東海はCMを全国放送していた)。私は運動音痴ながら29歳で社会人サッカーチームに所属していて、そのメンバーに山下達郎コンサートを主催する興行会社の社長がいた。私に「会場に来るならいい場所のチケットを提供するよ。」と言われて買った。ネットもなくのんびりした時代でコネでチケットが買えた。着席場所もセンターのPA関係者の前で最高の音質の席であったから、コンサートの完成度といいびっくりたまげた記憶はある。また語りの上手さやユーモアに拍手喝采。世の中に媚びない発言、周りに自分の目指す音楽に理解や共感を示す人もいなくなって、しかし音楽は大好きで、仕事として舞台つくりでもいい、音楽に関わる仕事をしたい(もったいない発言である)。バンド・スュガーベイブのころ長崎で公演した広い会場に客がまばら、落ち込みながら演奏した曲はいまもトラウマになっている(マニアックツアーで本人の言)。京都では演奏中「帰れ!」コールを浴びたり散々な体験をしている。ひとり多重録音のアカペラを始めたのも自分の中にたくさんの山下達郎がきっといたのだろうと思う。あれだけ多彩な曲をつくれるのだから。暗い「蒼茫」からサラリーマンを歌った「サラリーマンズ・ロンリネス」そして元気な「アトムの子」、激しい「プラスチックラブ」や映画の主題歌、テレビの主題歌などテレビ局内や広告代理店の制作部にも達郎ファンが大勢いるから、彼らもCM起用で後押しをしたとは思うが、実力とポピュラリティがなければ使われない。人気があるから使われるのではなくて、普遍性がある歌詞やメロディーラインなので人気が出るのである。映像で「ライドオンタイム」や「クリスマスイブ」も演奏していたドラマーの青山純の存在も楽曲にメリハリをつけている。ベースの伊藤銀次さんとのコンビも長い。人を長く長く大事にする姿勢も好きなところだ。そして何より下町育ちの反骨精神がいまも生きている。媚びない。主題は少し違うが、先ほど読んでいた「これも男の生きる道」から「自立とは人から嫌われることをおそれないことです」イジメに遭えば「あんなやつらとつるんでいたってロクなことにはならなかったんだ」と思うこと。テレビに出ないと決めたら守る。男の自立を感じる。

  1. ホランペッター。

    音楽の趣向は人それぞれですね。そして一貫性を持ってそのジャンルばかり聴く人も居れば、いろいろなジャンルの音楽を聴く人も有りですね。僕などのように特に誰でなければとか、このジャンルでなければ、などと決めて居ない人も居てもいいかな?とは思っています。ですから一つの事に詳しい訳でもなく、好き嫌いは激しくないですね。どんなジャンルでも聴きたいと思いますし、それぞれの良いところを見つけたいとも思います。これまではディキシーからモダンジャズ、ポップ、フォーク、カンツオーネ、シャンソン、アルゼンチンタンゴ、ロック、クラシック、マリアッチ、ゴスペル、グループサウンズから歌謡曲まで何でもですね。しかし最近は音楽はYOUTUBEで聴いたりが多いですね。ちゃんとしたコンサートに行っていませんね。カラオケなども行きますが新しいポップは知らない曲ばかりになりました。時代遅れの男になっていますね。

    • 音楽と自分が生きていた時代が重なる時期があります。ミーナの砂に書いたラブレターは中学のころだったとか、フランスギャルの夢見るシャンソン人形も中学とかね。全然、音楽を聞いていない時代もあって、仕事が忙しいと寝るだけで乾いた日々を送ってました。書けるのが山下達郎しかないので書いているだけですよ。辻井伸行のピアノやプラハ交響楽団も聞きに行ってます。カラオケはほぼ20年行ってません。家族でカラオケ行く人がいますが、私には信じられない価値観です。行くならひとりカラオケですかね。でも歌う曲があるかどうか。

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