世界虫 司馬江漢(江戸 蘭学者・浮世絵師)

喰うてひる つるんで迷う 世界虫
上天子より 下庶民まで

食べては出す、恋すりや迷う 世界虫 階級関係なし。

何万年も人類はこれを繰り返している。狭い国境を軽々と越えていける人間の営みが『世界虫』という単語に込められているかもしれない。映画監督黒澤明も『地球上、どこでも生きていける』と書いていた。

普通の人の普通の生き方が、イデオロギーに縛られたり、組織の掟に篭絡されていたり、不自由な生き方を余儀なくされている人が大半の世の中で、ココロ自由に、言葉自由に、教養豊かに、他人を助けながら生きて死んでいくことが困難な時代・世界になってる気もする。江戸時代の司馬江漢の好奇心や絵の腕前、創造性、目がはるか先まで見ている(見えている)。川柳然りである。食べてウンチを出して、恋して迷う。国に関係なく、身分に関係なく悩むことに変わりはない。

あんまり本当過ぎて、これ以上言うことなしである。天皇もホームレスも同じである。司馬江漢の人間観である。一番わかっているのが現在の天皇のような気がすると思うのは私だけだろうか?被災地のどこへ行っても現在の天皇陛下は土下座する。毎朝、福島原発に向って『鎮まる』よう祈りを捧げている。司馬江漢が生きていたら号泣するだろう。

司馬江漢とはまったく関係ない話ではあるが、近所の主婦が郊外のスーパー銭湯に行ったとき、突然、『きょうは女性風呂はお休みです』とアナウンス。聞くと、おばあちゃんがお風呂で何をしてしまい、これから温泉を全部入れ替える作業をするのだと。お湯の入れ替えには3時間以上かかるので休業したらしい。おばあちゃんは娘さんを呼んで帰ったというが、休業補償をもらったのかどうか後日談は聞いていない。温泉好きの娘に話すと、同じようなことは大分の温泉県でもあると言う。気持ち良過ぎて、ついつい緩むのでしょうね。