「赤い罠」(ディオバン臨床研究不正事件)

2000年11月に発売された、製薬メーカー・ノバルティスファーマが開発したディオバンという血圧降下剤の臨床実験に製薬メーカーの社員が関わっていたことがディオバン発売後、発覚。研究に従事した慈恵ハート研究、京都ハート研究の資料づくりにノバルティスから億単位の金が流れて、臨床実験をして最後のデータ解析をノバルティスの社員に作らせ、どこの薬メーカーより効果があると世界中の学会で発表した事件である。大学に研究のために寄附講座という仕組みはあるが、さすがに最後の解析は専門の研究者がするものである。

さらに「日経メディカル」の特別号で、ディオバンがいかに優れた薬で、日本での臨床実験の画期的な成果であることを対談や論文、広告で埋め尽くした医学上の大きな事件である。腐りきった医師たちのオンパレード。対談者にはたぶん相当額の謝礼がノバルティスから支払われているはずで、一度もらった金をどれだけの医師が返したのか知りたいものである。2009年にはこの薬は1400億円まで薬単体の売上を伸ばした。残念ながら、本書に引用されている、著者桑島巌さんの丁寧な資料やデータは専門家ならわかるはずが、筆者には猫に小判だ。難しすぎて素人にはわかりにくい。高血圧を上を幾ら下を幾らにするのか、それを決定する委員の医師十数人(大学教授)には各薬メーカーから億単位のお金が動いているという噂は聞く。

医者と製薬メーカー・医療器具メーカーの癒着、政治家の関与や日本医師会の関わりもぼんやり理解している。たとえば禁煙を依存症にしたのも某薬メーカーが日本医師会へ莫大な寄附金を積んだがゆえに、禁煙外来という保険適用内にしたという。それだけで国保から税金が大量に流れるわけである。薬メーカーはホクホク顔である。禁煙社会を上手に利用して一儲けをたくらんであるわけだ。

厚生労働省のメタボ外来もきっと薬メーカーや日本医師会の政治力も絡んでいるし、現在、全国で置かれている心臓マッサージAEDも器具メーカーの陰謀くさい。街中のビルというビルになんであんなに置く必要があるのか。AEDメーカーの笑いが止まらないはずだ。私も心筋梗塞で死にかけたが、救急車を呼んで動かさず、病院へ運べばいいのである。死んだら仕方がない。下手な素人が知ったかぶりで動かされて、それで死んだら殺人である。

今回のディオバンのデータ解析づくりを、ノバルティス社員が関わっていた事件は、しかし、桑島さんという人がいたから内部告発できたのであって、またその反対論文を掲載させた日本医事新報という雑誌があったから、日本医師会や厚労省を動かし、ノバルティスファーマの社員が2014年に逮捕されることなった。金銭授受をしたたくさんの医者を敵に回す論文を書くことは並大抵ではないと思う。すでに既得権を得ている人は、口も豊か、懐も豊かである。ノバルティスファーマが日本中の医師(特に大学医学部関係者)に撒いたお金は10億円以上。それで職を辞した研究者も実は多い。

この事件は「健康ブーム」、血圧が高い人へ(聞くと150くらいでも)「降下剤を出しておきましょう。この薬を止めてはいけませんよ」と医師から呪文をかけられる。(血圧降下剤は儲かる)「薬を飲まなくても、高い方が長生きするんですよ、なぜなら脳へ血液を送るためには高くないと流れませんから。降下剤はボケを早めるだけです。薬飲まずに軽く歩くだけで十分、あっはっは」という医師がいてもいいと思うが皆さんいかがお考えか?

明治や大正、昭和生まれの医師には教養人が多かった。医学系・理科系でありながら文科系の要素も混在していた。60代や70代の医者と話すと文芸や哲学の勉強をしていた医師もたくさんいる。文と理が混在している。現代は多忙過ぎる、生き方に余裕がない。「赤い罠」を読んで、疑義を提示した桑島さんへひとり二人と同調者が現れてきて日本心臓学会や日本医師会を動かしてゆく話や流れは見える本であった。ディオバンという一粒の薬のブログであるが、ほかのメーカーがその分また血圧降下剤のシェアを伸ばしている構図は変わらず、漁夫の利を得ている。調剤薬局でデパートの袋に大量の薬と湿布薬を抱える老人を見て1割負担だよね、とささやく筆者であった。

  1. 医師に勧められて高血圧症・狭心症薬  アムロジビン2.5mgを朝晩飲んでいますが、時々忘れたりもしますが、別に変わりは無いですね。最初は5mgを勧められて暫くして2.5mgに変えて貰ったのは正解だったのでは無いかと思って居ます。思い切って止めようかとさえ思いながらも続けています。薬と言えばもう一種、ロスバスタチンも2.5㎎を毎朝一錠飲んでいます。血液中のコレステロールを減らす薬との事ですが、3か月ごとの血液検査では相変わらず高脂血症の異常数値は変わりません。つまり効果が無いと言う事ですかね。食事も好き嫌いも少なく、朝昼晩ちゃんと摂って居ますし、運動しなさいと言われて歩いたりスポーツしたりしているのですが、何故か改善されません。年寄り病は自然の成り行きで改善など無駄なのかも知れませんね。もしかして?医師の助言も気休め程度なのかも知れませんね。自分では至って健康だと思って居るのですがね。同年代の人と比べれば大病もしておらず???もしかして突然『ピンピン・コロリ!』なのか?と。これも幼少期から思春期までのあの田舎育ちの環境のお陰かと。

    • 心臓と糖尿の薬を毎日飲んでいますが、ゼネリックスが糖尿についてはありません。高価な薬で家計を圧迫する糖尿です。メーカーはしっかり売り上げを伸ばしています。眠剤も飲んでいます。50歳から24年間飲んでますから、体は薬で構成されている人工人間ですね。筋肉量がどんどん減って顔も痩せて、お腹もへっこみ、痩せすぎでガンを疑われます。そうかもしれませんがほっておきます。ヘモグロビンA1cは7.0から8が一番長生きすると言うアメリカの医学雑誌があります。いい話です。ユーチュブで和田秀樹チャンネルをよく見ています。医者の悪口を医者が言う面白さあります。昔の少年さん、元気ですよ。羨ましい。倉本聰さん、理想の少年時代です。

  2. TVもBSでさえ健康維持のサプリや食品のやらせCMばかり。往年の有名スターなどを使っての無知な年寄りを餌にする悪徳商法は限りがありませんね。知人にも盛んに勧められていますが?サプリメントには全く興味が湧きませんね。肩の脱臼で整形外科に通った時に若い外科医は即手術を勧めたがりましたが断ると、或る日、院長がヒアルロン酸を直接患部に注射してくれ『ヒアルロン酸やコラーゲンなど口から飲んでも食べても効きませんよ。患部に直接が一番!』と。口から飲んでも直ぐ排雪されるのでは効きようも有りませんね。つまりサプリメントも同じで、全く無駄な事に高額な代償を払っていると言う事でしょうね。

    • 血液の中に成分が吸収されないと便で出るだけです。注射や点滴が効果があるのはそのためですね。サプリメントは全部やめてOk。TVや新聞、SNSまで「健康病」です。死ぬときは死にます。

  3. 何でも、困るところには黒いビジネスありですね。如何にも善良で親身になって人命を救う救世主に成りすまし、医療現場とも結託して、病人やその親族の弱みに付け込んで、大量の高額な薬や注射での投与などで病人をモルモット化して研究材料にされているかもしれませんね。患者には持病があり、神にもすがる想いで高額治療を受けざるを得なくなる訳で、研究者たちにとっては渡りに船かも知れませんね。長期療養もつまりは研究材料とされて居るとすれば格好の検体ですね。もしも抵抗でもしようものなら命さえ絶たれ証拠隠滅もお手の物ですから怖いですね。ウッカリ病気にもなれません。

    • 黒いビジネス、なるほどそういう表現がありますね。日本高血圧学会も委員に億単位のお金が製薬メーカーから支払われています。大阪大学の先生方が多いです。道修町という薬本社が集まっていたエリアあるので、大阪の教授たち、既得権益を手放さないわけです。とにかく数字崇拝がありますから。160や170なら血圧降下剤は飲まないほうが長生きできます。血圧降下剤は、老人のふらちきや転倒を招きますから注意です。認知症も促進させます。

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