ニューシネマパラダイス(完全オリジナル版)パラダイス座。

完全オリジナル版 175分
132分

題名を聞くだけで、エンニオ・モリコーネ音楽「愛のテーマ」が耳元で鳴りだし、涙するするファンの多い作品。シチリアの小さな町の娯楽はパラダイス座の映画だ。熱狂が凄い。映写技師アルフレッドと少年トトの交友を縦軸に、アレフレッドの死で葬儀に出るため30年ぶりで帰郷するトトが少年・青年期の人生を振り返るエピソードで映画は作られている。「もう村には戻ってくるな」とアルフレッドに言われたとおり、ローマに出て映画界で成功を収めるが、青春時代の初恋のエレナが父親の転勤で町からいなくなる。正味132分の劇場公開作品では、恋人エレナとの再会場面はなかった。30年ぶりの再会場面を入れてもてもいいはずと思って不満を持っていた。監督(脚本も担当)のジュゼッペ・ベルナトーレはさすがにしっかり撮影していた。興行面で長過ぎる(175分)のでカットされ、世界で配信上映された。先日、750円でレンタル落ち作品を買ってきて鑑賞した。完全版を探しにゲオに行くとありました。ラストシーンが二つある珍しい映画だ。これから、私の娯楽になるのだが、「パラダイス座」で上映されていた映画(キスシーン)について解説があった。全部で16作品から切り取られてある。

1、どん底 2,駅馬車 3、揺れる大地、4、ノックアウト 5,無法者の掟 6,にがい米 7,ジキル博士とハイド氏 8,ヴィッジュの消防士たち

9,アンナ 10,絆 11,素直な悪女 12,略奪された七人の花嫁 13,青春群像 14,貧しいがハンサム 15,ユリシーズ 16,さすらい

見ていない映画ばかり。11の「素直な悪女」は、主演ブリジッド・バルドー。「映画の友」「スクリーン」「キネマ旬報」を読んでいた高校時代、バルドーの切り抜きをしていた私である。以下、クイズのようであるが、監督や主演者を書くので映画と繋げて遊んで欲しい。●ジャン・ギャバン●ジャン・ルノワール●ジョンフォード●ルキノ・ビスコンティ●チャップリン●ピエトロ・ジェルミ●イングリッド・バーグマン●ロジャ・ヴァディム●フェデリコ・フェリーニ●ミケランジェロ・アントニオーニ。

ところで完全版の映画を先ほど見たけれど、恋人エレナなと再会をしなかった1作目が良かったと思った。初恋のエレーナへの強烈な愛はわかるが、30年経過して、過去のあれこれを掘り出すと、説明的になり過ぎて、エレナはトトの同級生と結婚してその町に住んでいたんだ。少しがっかり。アルフレッドが言うように、燃えるような恋は灰になるから、二人は別れたほうがいいというアドバイスの適切さもあってトトの才能が開花したともいえる。この映画を見て、幼少期・青年期・仕事期のそれぞれに決定的な人がいるものだ。トトにとっては父親代わりのアルフレッドだ。神父さんがキスシーンをカットする映倫の役割も面白い。2階と1階で富裕層と貧民庶民層を分けての座り方もリアルだ。イタリア共産党は強いから、1950年代だ。