老人の定義がよくわからないが、とりあえず75歳以上としておこう。娘夫婦が大分から小倉まで特急「ソニック」の指定席で乗車していたら、車掌に連れられてひとりのおばあさんが近くの空いている席に座った。
「おばあちゃん、ここなら大丈夫だよ」と車掌さん。同じ車両に乗っていた乗客も何があったのか聞いてみると「自由席に座っていたのだが、隣のおじいさんが私の手を握って離さない。やめてくださいと言って一度は放すが、また手を握ってくる。気持ち悪くなって、通りがかりの車掌さんに相談したら、お金は要らないからとグリーン車両のここへ連れてきてくれたの」と。ほっとしたのかしくしく泣き出してしまった。車掌のナイス対応である。
偶然、私の住む町でも似た事件。妻に先立たれた70代の旦那様が隣の未亡人へ接近する話を10月27日に書いたばかりだ。庭が地続きの戸建てで、いつでも庭を越えて入れるが、ある日、奥さんの髪の毛に何かがついていて、庭を越えて手を彼女の髪に触ってきたというのである。気味悪さや恐怖におののいた。
世間の高齢化は、「性」の面でも難しい問題を残している。特に妻に先立たれた夫が週刊誌の老人の性記事「何歳でも現役でいるために」などという記事に煽られて、マカやバイアグラを服用してその気になってしまう。相思相愛で、独り身の老人同士が行き来できる自由空間、社会なら老人の痴漢的な行為は減るとは思うが「嫌だと言っても、しつこく繰り返す老人たちが現実にいる」という認識は持ちたいが、ある女性にこの話をすると筆者に「ほとんどの女性は高校生や、早い人で中学生から痴漢行為をされている体験者だよ。する人は老人ではなくて、もう全世代の男たちです」と明言された。
毎日通勤していたころ、妻が電話で「もしもし○○さんのお宅ですか?ご主人が電車の中で痴漢行為をしていま駅のほうで事情聴取を受けているのですが・・・」という電話が来ても「驚かないわ」と言われたことがある。妻も通学・通勤で何度も被害に遭って来た話をしていた。この方面、私を全然、信用していないらしい。まだまだ男尊女卑の価値観が根強く残っているから、自分を律さないといけない。
