リンク税について(投稿) ブログ1260本目です。

自由にサイトへリンクできることで、インターネットがここまで広がったのに、それに逆行する「リンク税」がEUで検討されている。著作権法の拡大版としかいいようがない。お読みください。

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リンク税

EUが、来年の著作権法の改正から導入する、「リンク税」が論議を呼んでいます。これは、正確には税金ではありませんが、ネット上の著作物にリンクを貼った場合に使用料を請求できる、ウェブ上のコンテンツが著作権法違反でないかチェックを義務付ける、というものになると言われています。

これは、さまざまな問題が考えられますが、まず「リンク」というのがどの程度のものを指すのか不明です。サイトの中に画像や動画を勝手に持ってくれば、今までも著作権法でも不法だったわけですから、わざわざリンクというくらいですから、文字だけでリンクさせても不法という事かもしれません。となると、情報をリンクさせあって新しい価値を生み出すという、インターネットの意義を、根本から覆すことになるかもしれません。時代錯誤で傲慢な、中世領主の初夜権さながらの悪法と言えます。

特に、例えば何年も続けている個人ブログの場合、昔の記事の中には軽い気持ちで著作物へリンクを貼っている場合も少なくありません。本人がそのことを忘れていても、現在公開されていることには変わりがないので、リンク税が適用されてしまうかもしれません。法律が変わった場合に、過去に行ったことに対して、さかのぼって適用されることはない、というのは「法の不遡及」という、あらゆる法律の大前提ですが、リンク税が施行されれば、心情的には過去にさかのぼって法律を適用されたのと同じことになります。

そもそもインターネット初期には、画像も文章も、公開してしまった以上勝手に使われても文句が言えない、それがいやなら、画像に透かし処理をするなど自衛するというのが、暗黙のルールでした。乱暴なやりかたですが、それがインターネット文化を発展させてきたことも確かです。このままでは、アンダーグランドなネットだけが真のネットということになるかもしれません。
リンク税が、著作権法違反のチェックまで義務づけると言うなら、一旦リンク税を払った以上は、何万分の1秒でも表示できない時間があってはならないでしょう。サーバーダウンした場合には徹底的に訴訟を起こすなどして、つぶしてしまえたらなあと思います。