コップの中の嵐吹き続ける
集団であれば、人間世界、猿の世界もリーダーを決めて,縦(糸へんに従うというのが縦か!)がないと横もないという話はあとにして、数少ないサラリーマンで部下を作りたがる人がたくさんいた。私は大手新聞社の関連会社に在職していたので、出世のための足の引っ張り合いが毎日行われて、ランチタイムになれば人事話でもちきりだ。しかし、新聞社とはいえ高卒の社員は100%、ランチタイムに入らないという現象があったことだけは報告しておく。工業高校を出て新聞の印刷業務に携わっていたが、印刷が外注になり、仕事が事務職・営業職へ異動になったわけである。首都圏からの有名大学出の転勤組は人事話は大好物。ランチの餌だ。ずいぶん、冷たい人間関係をつくっているなと私など横からみていた。噂を誰よりも早く正確に仕入れる人は大もてだ。いまならスマホで即刻伝えられる。役所や官僚の世界も、新人を部下にしたがると聞いたことがある。居酒屋に連れていってただ酒を飲ますわけだ。そこであることないこと、社員のあれこれおしゃべり。結果、「自分について居ればいいことあるよ」とホントかウソの話だ。一方、「人事なんてしらない、それより日々の仕事をしたい」という複雑な人生を歩む人もいた。どちらかと言うと彼は「部下をつくりたくない人」の部類であんまり出世はしないが、外の会社から見るとファンは多い。上司より外の仕事先を考えてくれているからだ。小さな私の在籍した会社も親会社の社風を色濃く受け継ぎ(社長は代々天下り)、社長へのゴマすり合いは激しかった。そこにあったのは5時からのアルコール。営業で仕事できずプライドだけ高い男は総務へ転籍するとさっそく社長と毎日の酒(経費で飲む酒)で取締まで行き、広告営業で嫌いな奴は社長へ進言、降格までやられた男もいる。あな怖し人事権力。営業時代うつ病気味が役員になると高笑い男に変貌したのであるが、次の社長で会社を追われた。コップの中の嵐であったが、コップの中で生きている者にはつらい時間でもあった。それは親会者でも同じ。デザイナーで長年貢献してきた男がある日、制作室閉鎖で広告営業人事が出た。しばらくして、会社に出てこなくなって辞表が出た。それから、新聞購読数が激減して、早期退職に応じる社員が増えてきたが、どこまで続く新聞経営不況。


広告マン。
新聞も無くすことは無いですね。それなりのファンも多い筈ですから。それより新聞を目の敵にしてきたネットも考査が必要ですね。
seto
ネットも新聞記事をモザイクで利用コピペしてますが、利用料は格段に安い金額をヤフーあたりは新聞社に支払ってます。調査・取材・人・文章・記事の裏付けと責任の重さを考えると、ニュースのまとめサイトとか新聞記事利用サイトはただ乗りしているようなものですが、内輪の嵐が本社から伝わってきます。ただ、新聞も中間管理が増えて、動きが鈍く、若手のイライラが増えているのは真実で、それはどこの企業も抱える、なくてもいい仕事に近く給与高い仕事になってます。