第一印象、習慣の力？
私の母が８２歳のときに、娘が結婚して嫁ぎ先の大分から婿さんを連れて老健施設に紹介に来たときの話。
婿さん曰く、まず祖母の第一印象が娘と私にそっくりだということ。さらに顔もさることながら醸し出す雰囲気の酷似にびっくりしたと笑い話になった。がらっぱちでテキトーでアバウトな感じらしい。さらに野菜嫌いの生活習慣も似ていて、これは孫にまで受け継がれている。私は恥ずかしい話『野菜を食べないと体に悪いわよ』という躾さえなかった。自分が嫌いなものを子供に勧めるわけにはいかないので４世代がそっくり野菜嫌いになっている。困った親子・孫であるがどこか嬉しいものである。私も野菜嫌いだがなんとか定年まで生きられたので良しとしよう。
身内には見えにくい印象や雰囲気は外から見ると外見以上に食べ物の好き嫌いや振る舞いに伝承されているから怖い！私たちの日常生活は遺伝のＤＮＡより習慣の力のほうが強いかもしれない。こうなると私の母の母（祖母）や父親はどうであったか知りたくなる。外見は遺伝情報で説明できるが、立居振舞い、食べ物の好き嫌い、言葉遣い、おしゃべりや無口はどうも家庭を支配する母親の価値観や習慣が左右していると思わずにいれない。では父親はどうかと思われるが、存在感が薄い時代で父親は外で働き、家庭は妻に全部任せ、たまに近所の球場に子供を連れて行くかキャッチボールをする程度で良しとされた。もちろん母子家庭も現在同様多かった。
恐るべし，習慣の力。兄が自宅にきたとき、ソファに座り鼻をいじっていた、妹も父の通夜のとき同じことをしていた。私もその癖があるので妻は苦笑い。兄弟だね。
昔の少年。
末っ子の私は、短期間だけ兄姉たちとは同居時期もありましたが、父母兄姉一家全員で暮らした期間が少なかった事も有り、まるで一人っ子、それも私の父母は同い年の子供達の親に比べて高齢でしたね。兄は結婚して早々に別居、姉たちも生まれ故郷の東京へ早々と就職し、帰郷するのも稀でした。六つ違いの三女の姉には幼い私の子守も兼ねていろんなことを教わりました。喧嘩っ早い姉は、男の子相手に強気でしたし、私に売られた喧嘩を代わりに買ってくれたり、夏場の川遊びでは、大川のかなり深みの所へ私の手を引いて泳いで行き、途中で手を放して笑って居ました。勿論、当時泳げなかった私はアップアップして溺れかけました。そんな手洗い水泳教室でしたが、そのお陰で、あっという間にすっかり泳ぎが身につきました。今思えば生きる知恵を教えてくれた先生みたいな姉でしたね。その姉の遺伝子はチャキチャキの江戸っ子の母譲りで、一方の私と言えばのんびりした田舎育ちの父親似だったのでしょうね。遺伝子とは代々引き継がれて行くもので、最近、妻や孫たちを見ていると思い当たる事も多いですね。しかし？子供や孫たちの悪い癖は全部私のDNAだと。そして良い部分は全て私の遺伝子だと言い張る妻のDNAは、きっと彼女の父親譲りでは？と思うこの頃ですね。大酒のみでホラ吹きの様な義父でしたから・・・
seto
いいお姉さんに出会えてよかったですね。人生の先生みたいですね。知恵のかたまりみたいで羨ましい。遺伝子は隔世遺伝するといいますから、私のDNAが孫に見えるときがありますね。DNAといっても毎日の暮らしで其の振る舞いがでるので、繰り返せば習慣ということになり、子供は真似をするので、遺伝しているように見えるので不思議といえば不思議です。私もあったことのない3世代前の先祖の誰かに似ているかもしれないと思うと、私って何？とも思います。先祖の集積みたいです。最近、多い、家庭内暴力事件を見ても、子供に手を挙げる習慣の親たちが子供時代、親から暴力を受けていた記憶がそうさせる。なくすために３世代１００年かかると言います。習慣の力をなくすために大変な努力が必要だということです。言動がおかしな政治家が次々出てきますが、彼らの少年時代を分析するとその答えが出るかもしれません。そもそも政治家に向かない。
自我爺さん。
第一印象は大事ですね。そしてその印象は本人は気づかなくても自然と外に出るものです。暫く見なかった姿見の鏡に映った自分の姿をいったい？誰？と思う事が有りますが、その姿こそが他人様から見た第一印象でしょうね。我々の年代の男性は、女性に比べて鏡など余り見ないと思いますが、今の若者たちは、まるでタレントか？女性のように鏡をジックリ見て髪のブローにも時間をかけ、それなりにファッションの流行にも敏感ですね。地下鉄など公共交通機関に乗れば、そんな男女ばかりですね。既に高齢者を意識している私などは、地下鉄に乗れば即、空いているグリーンシートに座りますが、ところが？明らかに高齢者と思しき方が対面の一般シートから私をジロジロ見ていたりすると？『アレ？、私は高齢者に見えないから？かな？』と自画自賛するのでした。