本州はサクラの開花も終わり、花見も終わってると思う。次は東北へ開花前線が北上。北海道はまだまだ梅やサクラに遠いが、我が家のバラやブルーベリーの芽が赤みを帯びて、野菜売り場に(行者ニンニク)アイヌネギが一束200円で並んでいる。私はにおいがきつくて苦手だ。てんぷらにして食べるらしいが、私はニンニクもダメで知り合いがネギが食べられず、ラーメンに入った長ネギを全部箸でつまみ出してから食べていたのを思い出す。
味の趣向は面白いもので、どうしてそうなったか調べると意外や家庭の中で親の真似をしていたとか、ある事件がきっかけとか物語が生まれるかもしれない。63歳で亡くなった会社の同僚は春のアイヌネギが大好きで、いまの時期なら狂喜して山の中へ入る。同じ趣味同士でも、採れる場所は他人へは教えないからどんどん山の奥へ奥へと入って行き、これから老人たちの行方不明事件が発生する。
約6ヶ月間、道なき道をクマ除けに爆竹を持って、林野庁のアルバイトで山と沢を歩いた経験で言うと、沢は1本超えるとどこも同じ景色で大人が3人4人で、目印のピンクのビニールテープを枝に結んで歩かないと帰れなくなる。そして突然の天候の変化で真っ暗になったり、大雨が来て、沢の水が溢れて、足をかける大きな石が見えなくなり、山のベテランの後について歩いても恐怖の連続であった。ベテランが『ほらっ、これがクマが削った傷だね。新しいから近くにいるよ』と爆竹を鳴らしてくれた。林道を選定するための調査のアルバイトをしていたころの話であるが、今も山の中は変わらない。
そんな危険を冒してまで食べる食材なのかどうか筆者には判断しかねるが、いまはビニール栽培でも作れるらしいからやれやれである。フキノトウのは子供は自宅の裏に生えていて、てんぷらで食べたことがある。これは美味かった。これから生き延びる知恵として、私も野草で食べれるもの毒が含まれているものを区別する知識を身に着けないといけないとは思うが、タンポポのテンプラも美味いと聞いている。団地じゅう、タンポポだらけなので、これさえ食べていれば生き延びれるだろうと楽観している。通勤途上に街路樹の下にタンポポが咲いていたら、手にとってひとつ持ち帰り、夕食のおかずの一品に食べてみてはどうだろう?



