物は物を呼び、お金は飛んでゆく。

家を持つと家具や家電やリフォーム代金がかかる。TVがあればレコーダーが欲しくなり、ブルーレイの録画機能付きも買う。ブルーレイあれば録画メディアで人に上げたりできるからディスクも買う。車を持てば、車検や重量税納付通知が来るし、自賠責と任意保険に入らなければけない。産油国の都合でガソリン高値だから走るために栄養を補給しないといけない。旅好きはETC車載器もほしくなる。高速に入るから銀行口座から自動引き落としされる。しかし、家もなければ車もないと家賃だけで済む話だ。

物として何も残らないお金の使い方で大きいのはもちろん教育費だ。これも上級学校へ行かせなければかからない。次は海外旅行や高級レストランでの飲み食いもすぐ消える。これも食べに行かなければ、旅行に出かけなければお金は出ない。味気ない人生かもしれないが、人間の長い歴史を考えると『教育』『車』『旅』『味』『戸建』『マンション』は19世紀末からでずいぶん新しい出来事であり、元に戻ろうと思えばできないことではない。したくないだけである。『楽や快を第一要件に加えるとそうなる』。してみると『楽をしたい』『快感を得たい』という感情が物を呼んだり、お金を逃すことにつながるのだと思うがよろしいかどうか。

しかし、男で多いのが女性に貢ぐ君である。お金の逃げ方NO1かもしれない。愛人にススキノの店を持たせたまでは良かったが、会社の金を横領してさらに貢いで自ら命を絶った同世代がいる。愛人に会社を作らせて、そこへ仕事を発注してキックバック10年、億単位の金を横領して懲戒解雇になった人もいる。女性がらみかどうか確かめていないが、パソコンを何十台も発注して、それを中古パソコン屋へ卸して現金にしたが、代金が入らないとバレてクビになった事件。広告無掲載なのに請求書だけ送り続け、支払われた広告料をいただいていた代理店の社長もいる。

清濁併せ呑むのが人生とはいうが、お縄頂戴の濁はよしたほうがいい。まだお金だからいいが(それでもダメだが)、命のやりとりだけは勘弁願いたい。ここにアルコールを入れていないのは、筆者は下戸で飲まないし、飲むと寝る。胃袋は限られているから、アルコールそのもより飲んで大風呂敷になり、他人の保証人になってしまったり、割り勘をしないで『全部おれが払う』と見栄を切り、横に奢られ上手がいるとお金が飛んでいく。お金はなかなか貯まらないが、使い出すとすぐに消える。