どこかいじれるところがないかと詮索する。

島松駅逓

ある文化財(上記写真)をどうするかという役所の企画書を読んで感じた感想です。

周辺の自然環境を土木的に破壊して、人だけを呼ぶ偽民営化に走りがちな風潮です。

現代は「どこかをイジルことで、自分の立場の仕事を増やせる

ところがないかな?」と土木や建築中心に、ソフト面をいい加減に

して壊していく人たちが日本社会を破壊していく構図だと思いますね。

奈良や京都から宮大工を呼んで彼に任せるのがいいと思うが

それに対して、知人は・・・・・

「どこかイジれるところはないかな」というのは、
本当に困った風潮です。たいてい善意なので、なお問題です。
そして、なんでも気軽にイジろうと考えるのは
「設計図」だけイジれば、その後は自動的にものができると信じ込んでる人が増えたせいです。

建築で言えば、学校を出ただけで設計図は書けますが、
図面通りに作った建材は、建築現場では組み合わさりません。
最近は特に図面がCADになり、そのまま工場で自動的にプレカットされてしまうので
現場へは、組み合わない部品が大量に送り込まれてきます。
そこで現場監督として入っている大工が、それらを削り直したり、
継ぎ足したりするだけでなく、そういう経験のない若手のために、
部分ごとに詳細な図面を何十枚も書かなくてはならなくなります。
自分で作り直したほうが早いのに、です。

設計図だけをイジるつもりの人が何人集まっても
生産性や品質が上がるわけでもわけではない。
そんな作業なら、人間よりコンピュータに任せてしまったほうがいいというのが、
最近のAI(人工知能)の考え方です。
だからAIで失われるのは、その程度のイジり作業で、
”大工”さんにとっては、なかなか便利なものができて助かる、ということになります。