シングルマザーとDVほか。

 

日本列島は南北に長いと実感をする冬。面積ではアメリカに比べて圧倒的に小さいが、NYの寒波とフロリダの避暑地が同居するアメリカの温度差に近いものがある。調べるとアラスカをのぞいてアメリカは南北2700キロ、日本は3000キロ。なるほどと思った。アメリカは東西が4300キロで胴体が厚い体型だ。

ブログの枕が長くなった。昨日、日生ビルのクリスマスツリーを撮影している若者がいて声をかけた。聞くと戦前のドイツで作られたカメラ使用。きょうはモノクロ撮影をしている。いろいろ話をすると、NPO法人でシングルマザーを支える活動もしていて話をしてくれた。学校の空いた教室を使わせてもらって活動している。

支援とはいえ、一人ひとり(一組一組)のシングルになる事情が違うので、一般的な説明は個々の背景の話を聞いてから、何ができるかを考えるのだが、『母親と自分が話をしていると必ず、もう話をしないでくれと言うようにさえぎる小学生の女の子がいて困っている』と。亭主のDVが妻だけではなくて娘さんへも及んでいて『男=暴力を振るう人間』と記憶され、不登校回数も増えての相談だ。男子がいるので休みがちになってしまうらしい。『お母さんは保育士をしてほかのお子さんの面倒を見て生活費を稼いでいるのですがね』と。

以前にブログで鈴木大介さんの『最貧困女子』を読んで衝撃を受けた筆者であったから、(2015年5月16日をお読みください)、子供のころに親からたっぷり愛情をもらって育つと忍耐力や孤独にも強くなる、判断力も育つと思ってる筆者なので、彼女たち(男も含めて)の未来が心配である。

ススキノで飲食店を経営する会社の役員から『従業員の3割がシングルマザーで、雇用を守り続けるために夜間の保育所をいま考えている』。大事なことだなと感心した。実はこの動きは地元の農家経営者からも聞いた。JAの青年部での部会で、『農家への雇用を確保するためにシングルマザーを雇用して、保育所を作ろう』とする動きだ。発想はどちらも、飲食店と農業という側からの労働者確保という視点ではあるが、『シングルマザー』が生き易いシステムづくりが同時並行で進んでいる。明るい兆しだ。

筆者の身内にもシングルマザーがいたので、この世界は当事者でしかわからない苦労が多いと思う。トラック運転手で荷物の積み下ろしも一人でやる逞しいシングルマザーが息子の勤める運輸会社にいると聞いたとき、『事務職より給与も良くて、自分より稼いでいる』と言っていた。しかし、そういう逞しい生き方ができる人はまだまだ少ないかもしれない。さらに母子家庭支援をライフワークにしている企業経営者もいる。http://www.officebldg.jp/property.html世田谷に住んでいる。

シングルマザーは横に自身の親がいるいないで、暮らしに雲泥の差が生じる。子を産む性の女性が安心して生きられない社会はいずれ崩壊すると筆者は思っている。今の世の中は、自分の暮らしを守るだけで手一杯でずいぶん他人へ冷たい社会になってしまった。それは実は年金受給世代へも波及している。年金受給世代が娘へ金銭援助をしている人も多い。

年金額も企業年金がたっぷりある人と無い人、国民年金だけの人、親の遺産をもらってる人様々だ。しかし、少しづつ若い人も企業経営者も農家も彼女たちを支援しないと、労働を確保できないほど働き手が集まらなくなっている。だから、今がチャンス。私もできる範囲で動きたいと思う。最後に大雪ぐらいでああだこうだ言うものではない。除雪すればそれで終わること。モンゴルの首都ウランバートルで地下の土管に暮らすストリートチュルドレンを映像で見たことがある。厳冬でもそこは暖かいと言っていた。