伝説の営業マンやウーマンについて
ある人から、こんな営業マンがいるよと教えてくれた。外資の生命保険の営業でトップを走り続けた甲州何某という男である。初めて聞いた名前だ。私も組合運動に疲れて会社を辞めた後、生保に転職して10か月在籍したことがある。35年前だから、公的年金は危ないから、個人で終身年金を書ける時代ですよとセールスした。その会社にも伝説のトップレディーがいて、彼女の数字の挙げ方を上司はよく話していた。たとえば企業の社長や総務部長の出るゴルフの付き合いは、プレーはできなくてもおにぎりを持参するとか、誕生日にはケーキを送るとかする。そうすれば、新入社員が入れば一番に紹介してくれるとも言っていた。さらに生保加入者を紹介してくれれば、誰よりもキックバックを多くするとか、ほとんど個人商店経営のノウハウである。噂としてではあるが、当時の支店長と裏でデキテイルので、支店長の人間関係から数字をもらっているはずだと同じ生保の営業から聞いたこともある。伝説は後で作られるもので、内実はドロドロであった。泥の沼に咲くハスの華が数字で、キツイ人間関係、同僚からの強いやっかみに堪えながら日々を生きているのが実態だ。芸能界やスポーツも政治もマスコミ社内も、おしなべてサピエンスが生息しているところには似た現象がある。
