いま現在の自分の子どもの活動がスマホで観察できる。娘の子どもの通う幼稚園では、全国にもたくさんあるとは思うが、教室や体育館、外遊びのグラウンドについているカメラで観察ができる。はじめは興味本位で娘も見ていたが、途中で馬鹿馬鹿しくなって見るのは止めたと言っていた。
小学校で監視カメラ機能が各教室に設置でもされたら、誰がいじめているかまで目視できることになってしまう。生徒の学校生活もたえずカメラの設置場所を確認しながらの行動になってしまう。校内で事件が起きれば、その記録映像を再生して事態を見ることになる。証言よりも主観が入らないので客観精度は上がるかもしれないが、人間関係や信頼関係はズタズタになる危険性もある。教師までそのカメラを意識しての授業になるかもしれない。
マイカーにも前方にカメラを着ける人が増えている。タクシーはもちろん、コンビニ・街頭・エレベーター・自宅の玄関は以前からあるが、そこらじゅう監視ばかりで自由さや誰からも見られていないゆったり感が損なわれてしまう。自分のパソコンにあるカメラ部分も誰かに覗かれているだろう。位置情報も知られているわけで場所まで知られているわけだ。
スマホもそうだ。位置情報があるから紛失したときにどこに落ちているか発見できる機能があると思えば助かる機能だ。写真1枚の投稿でも何月何日どこから送ったことはすぐに特定される時代である。地球の外を回る通信衛星のカメラで地上の人を観察できるのだから、それくらいのことならわけなくできる。タクシーの運転手と話すと、公園の横で休んでいると『何号車、そろそろ休憩を切り上げなさい』とユーモア交えて無線が入ることがあると。『おちおち休めない。ドライブレコーダーで現在位置を読まれている。食べている食堂まで知られてしまう』と。
刑務所を仮出所したときに保護監察官から行動を見張られる人のようだ。社会があちこちで刑務所化している。以前に、私はこのブログである企業で室内に監視カメラを設置して、全社員の行動を社長室で監視できる企業のことを書いた。仕事中にネットサーフィンで買い物やオークションをしている女性がいたからだ。パソコンの画面もズームで見れるから、仕事以外には使えないプレッシャーを与える。社長がいないときは総務部長が代行するので手を抜けない。いったいこれって『本来の仕事』『信頼関係』と真逆な時間の使い方、気の使い方、経費の無駄使いを誘発しないか。そこの社員に聞くと、社風は風通しは最悪だと告白していた。
以前、私語を禁じる企業の話も書いたことがある。連絡はメールで行うよう社長の指示である。社内はキータッチの静かな音だけがサクサク聞こえる。朝からワイワイガヤガヤが減って、偽うつ(本うつ)診断が増えてきている気も筆者にはするのである。監視カメラを設置した社長は仕事中、単身ゆえスーパーで夜の食事の買い物をする。
