TVを見なくなって数年になりますが、最近TV局がネット配信をはじめた中にニュースチャンネルがあったので見てみました。久しぶりに見るニュースは、「こんなに分かりやすかったのか」という印象です。わずか数十秒の中で、映像とアナウンサーのコメントで、内容がポンポン頭に入ってくる感じです。同じ話題でも、ネット上の記事などでは、理解するのにもっと時間がかかってしまいます。
感心すると同時に、文字と違って「わかりやすすぎる」と感じました。例えば
「昨夜〇〇時、〇〇県〇〇市で、女性の遺体が発見されました。現場は閑静な住宅地で.....なお、同居中の長男(40)の行方がわからなくなっており、現在捜索中です。」というようなニュースがあったとすると、まず長男が犯人と思ってしまいます。いい歳をした引きこもりの犯行か、まで憶測するかもしれません。
これがネットだと、人によって注目する箇所はまちまちになります。場所に関心を持つ人もいれば、発見の時間帯に関心を持つ人もいます。「行方不明の長男」も、さらわれたと思う人もいるでしょうし、他の家族はどうしたのかと考える人もいます。「同居」しているのは母親の方で、40代男性が世帯主で妻子があるという、一般的な家族を思い浮かべる人もいます。
よく、ニュースは印象操作していると言われますが、そのつもりがなくても、どうしても最後に言った内容が結論じみて聞こえてしまいます。また、視聴者も人間が話していると無意識に「結論」を期待してしまいます。流す側が、作ってでも結論をつけないと、オチ無し話をしているように受け取られるかもしれません。
またTVの場合、ニュース第一報が出た後は、他局はもちろん同じ局でも、同じニュースが何度も流れることになりますが、ネットの記事は、第一報の後に出される関連記事が、一語一句同じことなく、必ず何らかの情報が加わります。このため、TVで見ると世をあげてその話題で持ちきりに思えることも、ネットからは、事件相応の反応しかないのがわかります。TVニュースはわかりやすいですが、メインの情報源にするのはまずいでしょうし、同じことを言うだけなら1局あれば十分のようにも思えます。
