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最近の検索エンジンは、ユーサーが求める情報を早く発見できるように、個人情報や検索の履歴などを収集分析し、「おすすめ」を検索結果として表示します。広告も同様で、ユーザーが興味を持ちそうな分野の広告を選び、一人ひとりに違う内容を表示しています。
これは便利なようですが、たまたま車のサイトを見た後には、車の広告ばかりになるといったことも起きます。
検索結果に、地域やこれまでの検索履歴によるバイアスがかかることについて、世界中から新しいことを知りたいという人たちが危機感を感じている人達がいます。彼らはこの現象に、フィルタを通された情報の泡に包まれてしまうという意味で、「フィルター・バブル」と名付けているそうです。
このため、ブラウザに広告を表示させないプラグインをインストールしたり、ユーザーを追跡しないブラウザや、こちらのIPを隠してアクセスできるブラウザなど、何らかの手をうってる人が全体の3割に達し、さらに増え続けています。広告を表示させないのは、広告バナーがユーザーの個人情報を吸い取り、利用履歴を追跡するツールであるためです。
これに対してIT企業側は、広告排除プラグインをインストールしたユーザーにサイトを表示させない、あるいは強い調子の警告が出る、などのハードな対応から、ブラウザ自体に、追跡拒否できるスイッチを設けるというソフトな対応まで、かなり対応に神経を使っています。IPを隠すブラウザが、非合法であるかのような印象操作も行われています。また、広告ブロック・アプリを開発した会社を買収し、顧客の広告だけはカットされないように改変して公開する、という例もありました。そして、そもそもIT企業自体が設置した追跡拒否スイッチなど、全く信用できないという声もあります。
さらに、ごく最近になって、クロスブラウザ・トラッキングという技術が開発されたというニュースがありました。これは例えば、外出先でスマホでチェックした商品を、自宅に帰ってPCから注文といった、まったく異なる環境での行動も、同一人物として追跡できる技術です。こうなると、尾行と変わりがありません。
今、ユーザーの囲い込みと、そこからの開放と、2つの考え方を持つ人々が、互いに相手を出し抜こうと開発競争を繰り広げています。これが、不毛ではありますが、今インターネット上で最先端の話題の一つになっています。
筆者の隣が売り家に出たので、扱い不動産会社のHPから売値を調べてみたら、ヤフーを開くと扱い不動産解会社の広告やあなたと家を査定しませんかなどバナーが入る。うるさい!不愉快!アマゾンでも1冊本を買ったり、本を調べると、先回りして関連図書のおすすめが出てくる。これも不愉快。助かる人もいるだろうけれど、旅に出る前の準備の楽しさに似て、調べる快楽を盗まれているようで愉快ではない。大切な時間を効率と無駄のなさで返されている感じだ。『ほっといてくれ』という人間の根源的な欲望を、このままいくと泥棒されるから注意だ。
