マンション管理人の苦労話!

定年後の人気職種に『マンションの管理人』がある。知人が晴れて、大手デベロッパーのマンション管理人になったものの、狭い1坪や2坪の密室に閉じ込められての哀話である。何か月に1回は、居住者から管理人の対応についてアンケート調査があってAからEまでランク付けされる。DやEなら次から来なくていいらしい。

この職種は昔は道警の職員を採用したことも多かった。住人を守るのに最適と判断したからだし、万一、犯罪でも起きれば、警察への通報もスムースにいくと思ったのかもしれない。ところが、あにはからんや、住人から『威張る、生意気、上目戦で不愉快』が多くて、いまは意外にも『元営業職経験者』が評判がいいと言っていた。住人は「管理費を毎月払っていて、あなたの給与は私どもの毎月のお金からもらっているのだから、親切にしなきゃダメよ」と思っているのかもしれない。冬の札幌のマンション管理は大変で、非常階段に積もった雪を除雪する仕事もあるが、彼は『除雪は趣味のようなもので』と言っていた。

ところで数年に一度、管理するマンションの交代があって、今度は最上階に億マンションもある高級マンションが担当だ。しかし、事件が起きた。札幌都心部のビルのオーナーが愛車の輸入車の洗車を命じたのである。『おい、そこの管理人、おれの車○○を洗っておけ』という言い方で。怒りがこみあげてきて、さっそくマンション管理会社に『住人の洗車は、管理人の仕事ではない』と言い切り、認められて、この仕事はもう辞めたという。以前も、この億マンション所有者は管理人を顎で使い、彼も『別なマンションに異動を願ったらしい』ので、この金持ちの性格は死なないと治らないだろう。

マンションと言えば、マンション管理組合の修繕費積立金の私的流用も話題になる。戸建でも私の住む団地で、会館の修繕費が80万円合わないとのことで、町内会長はじめ役員全員が、原因をうやむやにして総退陣をした事件があったばかりだ。目の前に現ナマを積むとついつい1枚2枚と抜いてしまう人は多い。その成功体験は、2回目、3回目と増えてきて、反面,,後悔も倍加してきて、人相の悪い、嘘つきになってしまうから要注意である。それでも、管理人にときどき優しい住人が『いつもご苦労様』と言ってパンやお菓子を持ってきてくれることは嬉しかったとは彼の弁。住む側もマナー、管理する側もマナーを守れば楽しい時間を過ごせるのにもったいない。ちなみに密室には監視カメラも付いていて見張られているから要注意である。