私の住む場所に自衛隊を早めに退職して食堂を経営する人がいた。ある知り合いが彼が庭仕事をする姿を見て、急に足をきちんと並べて敬礼して『おはようございます』。筆者は『なぜそんなことをするの?ジョーク?』『元上司だっったんだ』と。70歳を超えているんだ。
元農学博士もいて、近所の市民に農作物の作り方を教えているのはいいが、突然、元部下に電話して『○○の資料を探して届けてくれないか』。75歳だ。そして部下がすぐに持ってくる。呆れる奥さん。
ロンドン駐在の元商社マン役員もいる。町内の婦人部研修旅行の日程を筆者が妻に代わり、スラスラパソコンで書いて提出したら、『これは私が昔から使ってきたワープロで作るのが原則だ』といって同じ文章をワープロで作り直し再提出してきたと妻が呆れていた。純皮のビジネスバックグを町内会館まで持参して参加者に見せ付け喜んでいる。75歳。
悪名高い社保庁の天下り役人もいる。過去の自分の職業は非難轟々となるから決して言わない。平屋の家にバラを100本超えて植えている。イギリスから輸入したオールドローズや千葉の京成バラ園からも宅急便で届く。去年、見に行ったら『この新種のバラは新入りの癖に伸び過ぎて生意気だから、場所を移す』。『まるで人事異動道ですね』と私。『それが楽しいんだ』と彼。全国に作られた社保庁の保養施設に天下って退職金を2回ももらって、贅沢三昧の連中が全国でわんさかいて、来月は別府だ、1月は沖縄だ、マレーシアでも行ってくる73歳。先日はエベレストをセスナ機で飛んできたらしい。こうやって、国民の税金が長年にわたっていまだ使われているんだと思う。彼もノンキャリアであるがゆえにキャリアたちの金遣いを横で見ていたから、どうも教養人には見えない。経産省のノンキャリア役人もいる。
夫婦して同じ省庁に勤める。奥さんは55歳からうつ病を発祥してほとんでど定年まで全休。いまは65歳で満額年金、余裕で町内の会計責任者、足し算をいつも間違う。新興宗教に入り、宗教仲間の女性役員を増やし、選挙になるとうつ病が吹っ飛ぶらしい。
町内会議で必ず、文句を垂れる田舎の元校長先生もいた『私は胃を摘出している。先ほどからタバコを吸ってる人がいる、止めてもらいたい。さらに発言は簡潔に要領よく発言して。皆さん、早く帰りたいのだから』。
また、小学生でも間違わない足し算をエクセルで入力して結果として間違った会計課の人がいて、『すいません、エクセルが間違って計算したのですね』と返事。入力したあなたが間違ったのでは?と出席者全員思ったものである。
60歳を過ぎて暇があり過ぎて間違う、過去の栄光に引きづられて生きる老人たち、特に気が短くなった男の群れが地域集団に溢れている。大事に思うのは60歳を過ぎても、過去の栄光はきっぱり捨てて、肩書きも何もない、普通の人々に紛れて生きる楽しさを若いときから身に着けることである。
ここから学べることは、『自分をえらそうに見せないで淡々と生きることの価値』である。他人や他国の人にも深いな感情を与えないで。どこかの首相みたく車を降りて、えらそうに右手を上げて挨拶する人間にだけは誰もなって欲しくない。
