(写真は5月10日の高崎山のシャーロットと母猿)高崎山高崎山2

イソップ物語「ライオンとイノシシ」から。

夏になって、あまり暑くて、のどが渇く日に、ライオンとイノシシが泉に水をのみにきました。どっちがさきにのむか争いになり,おたがいに相手を殺そうとしました。ところが、ちょっと息をつくためにふとそばを見ると、ハゲタカがまちかまえていて、どっちかたおれたほうをたべようとしています。そこで、ライオンとイノシシは、けんかをやめていいました。「ハゲタカやカラスのたべものになるくらいなら、仲よくしたほうがずっといい。」つまらないけんかや争いはやめたほうがいいのです。両方ともあとで、あぶないめにあいますから。

諺にも「漁夫の利」があって、「ハマグリ(カラス貝)が殻を開けて日なたぼっこをしていたところ、シギ(鴫)が飛んできて、ハマグリの肉を食べようとしたが、ハマグリは口を閉じて、シギの嘴(くちばし)を挟んだ。両者が譲らない争いをしていたところ、たまたま通りかかった漁師が両者を難なく生け捕りにした」。漁師は戦国時代の秦だと言われているからBC3世紀くらいのことわざだ。

英語でも、Two dogs fight for a bone and the third runs away with it. 3人寄れば社会ができるともいう。イソップも3つの動物、中国の俚諺も3種の生き物、英語はイヌ3匹。2人は奴隷と主人、男と女、社長と社員、いわゆる二項関係だ(森有正)。

外交では戦後の日米安保とか戦前の日英同盟とか、この国が大好きな恋愛外交。孤独でもいいから孤立しない外交を展開する、恋愛ではなくて社会人外交をもっと勉強したいものである。そのためには、厳しい外交関係で、イソップや漁夫の利の話は、恋愛では背中が見えなくなることを思い出して、少しはキョロキョロしたいものである。イソップのハゲタカをアメリカ、ライオンとイノシシが中国と日本かもしれず、時間の経過がそれを証明するだろう。漁夫の利では漁師がアメリカかもしれない。せめてこの国が、漁師になるズルサを獲得できたらいいのにと思わずにはいられない。

最後に「ヘビとイタチとネズミ」です。ある家で、ヘビとイタチがけんかをしました。そこにいたネズミたちは、いつもこの両方からねらわれていたので、それがけんかをしているのを見ると、のこのこ出てきました。ヘビとイタチは、ネズミたちを見るととびかかりました。こういうふうに、国家の中で、民衆をせんどうする政治家どうしがあらそっているとき、その争いに巻き込まれると、知らないまに、両方の餌食になるものです。

ネズミにならないよう気をつけたいものである。

  1. 我が家ではイソップ物語を毎日見ています。登場するのは四匹の猿?ですね。長女ののんきなボス猿は身体も大きく胸も膨らんできました。双子の次女の子猿はすばしっこく男勝りのきかん坊です。双子の長男猿はすぐに手も足も出る暴れん坊です。末っ子の三女猿は道産子の甘えん坊で泣いて要領よくごまかします。朝はどの猿もなかなか起きて来ません。夜に3DSとかで遊ぶからです。起きると即、いさかいが始まります。誰が先にパンを焼くか?狭い台所にみんな集まって些細なことで蹴飛ばしたり殴り合いしたりしたと思えば仲直りしたりまるで恒例の儀式のように。喧嘩してもボスに負けることから大きなものには巻かれろと上下関係が生まれます。が最近の観察ではチビたちがどんどん大きくなってきています。これはいつかは窮鼠猫を噛む?蛙が蛇を呑む?いや?チビ猿がボス猿を淘汰する?なんて逆転の物語が生まれるかも知れません。今は可愛いシャーロットもボス猿になるかも知れませんからね。その後のシャーロット物語も知りたいですね。(長生きしていれば?)さ~、今朝も起こしに『朝だ真央~!』と言ってカーテンを開けに行きましょうか?今日も恒例の朝の餌とり合戦の習性がはじまりますよ。まるで動物園の猿山の生存競争そのものですね。さて、今日の我が家の筋書きの無いイソップ物語はどんな展開に?

  2. 人間も国家も多少ずるさを持ったほうがいい。いや、ピュアな人間はいるだろうがピュアな国家はない。しかし、ピュアな国家を求める人もいて、憲法9条は絶対守るべし、軍備増強反対(最近は自衛隊反対論者はいないか?)の声は聞こえてくる。

    さて、僕たちの国は世界最強国と同盟を結んでいる。だが、その最強国もかつてほどでの力はなく、中東、旧東欧、アジアでの睨みも弱くなってしまった。そこで日本は世界とどう向き合うか。やはり最強国とは同盟を結びながらも、べったりとはならず、上手に立ち回るのがいいのでは?安保条約を巧みに使いながら、尖閣で横暴を働いてくる隣の大国に対峙してほしい。また、やたらと日本非難を繰り返す、いささか疲れてしまう隣の半島の同盟国に揺さぶりを誘うなど。でも、北方領土を占拠する国に対しては役に立ちそうにないが。

    政治にも我々の生活にも万全などあり得ないのだから、どのように保険をかけていくか、何を利用すればいいかなど考えるべきでしょうかね。

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