突然、娘からメール。『達郎さん小樽に来るよ、明日3日から予約開始。申し込む?』『大阪は30倍だったけど』もちろん『頼む』である。そんなこともあり、昔書いたブログを再録することにした。https://www.tatsuro.co.jp/news/

市井の黙々と真面目に働いてる人間が一番偉い(山下達郎)

山下達郎の言葉だ。バンド仲間の紹介も丁寧だし、彼のステージを何度も見ているが、音量調整をするミキサーや照明、ステージを運び作る美術の人たち、運営をする興行会社の人たちへの気配りが素晴らしい。

それは立川談志が落語が終わった後、長い時間、頭を下げるシーンにも重なる。DVDしか見てないけれど。市井のそういう人たちが実は舞台も作ったり観客でもあって9000円近い木戸銭を払い、駆けつけてくるわけだ。達郎さんも頭を下げる時間は長いし、お客に手を合わせる癖がある。

去年のマニアック・ツアーでデビュー当時、佐世保の広い会場でお客しょぼしょぼの中、演奏した2曲を初めてステージで披露した。「この曲がトラウマというか演奏すると当時のことが思い浮かんでダメでしたが、きょうは頑張ってやります」と。記憶って成功の記憶より失敗の記憶が深く残る。博奕は逆に大儲けした記憶がいつまでも残るのはどうしたわけか?記憶野が違うのか?大脳の同じ部位なのか違う部位なのか?

朝日新聞2015年8月8日の記事でも、1974年5月11日(こういう日付は忘れられない)、京都のライブハウスで演奏の合間に曲紹介を始めると居眠りしていた客が「もう、やめエ、お前ら京都に来るな」とヤジられたが、最後まで演奏した。

落ち込んだ彼を聴きに来ていたギタリストが「この店で一番怖い外人客がノリノリやった。だから心配あらへん」と励まされた。「クリスマス・イヴ」にしたってJR東海がCMで使わないと、アルバムの中に埋もれた1曲にしか過ぎない。

いい曲であっても、世界中で埋もれている音楽は山のようにある。素晴らしい人格者でも市井に埋もれて黙々と生きている人々がたくさんいる。あなたの周りにもきっといるはずだ。立派な本を書いているから立派な人ではない、立派な肩書があるから立派な人格者ではない、ノーベル賞を取ったからといって立派とは限らない。芸能でもスポーツでも学問でも政治でもそうだ。

無名であっても(ほとんどそうだ)「市井で黙々と真面目に働いている人間が一番偉い。それが僕の信念です」(山下達郎)

  1. プロフェッショナル。

    黙々は無理でも、ブツブツ言いながら長年働いてはいます。利用される事はあっても利用するなんて考えは嫌ですね。いろんな人たちに協力していただいているから働けるわけですからね。得意先にはもちろんですが、業者さんへのメールには気をつけていますね。タメ口や上から口上はいけません。自分の態度次第では仕事にも支障がでますからね。

    • 自分もため口をどこかで言ってるかもしれませんが、ことば遣いはむつかしいですが、どんな人にも丁寧な対応を心がければたぶんOKではと思います。人品卑しい筆者なので、人一倍気をつけたいことですね。たくさんの職場を渡ってきたので、嫌な男や女はたくさんいましたが、共通はズルイ奴は最低ですが、本人はそう思っていないという現象が多かったです。仕事や金においても言い訳を彼らはどこかに持っていますが、それは治らない病気です。

  2. ノーベル賞だのアカデミー賞だの叙勲だの表彰だのと、人の上に人を作るセレモニーは多いですね。ほとんどが似た者同士の集まりですがね。お互いに称え合い褒め合っているかに見えて実は足の引っ張り合いにも見えますね。良くも悪くも似た者同士が集まるものです。

    • 似た者同士集まるって不思議ですが、ホントです。私の周りにアルコールがんがん飲む人いません。飲まない飲めない、飲んでもすぐ帰る、そんな友人が多いです。ススキノ無関係、それより早く帰るなり、映画にコンサートに本屋に喫茶店でお喋りとか多いです。

  3. 有名になっても冷静に自己分析出来る人。窮地の最中でも騒がず静かに対応する人。いろいろ予測しながら事を運ぶ人。豊富な知識があっても低姿勢な人。高度な技術を取得していてもわかりやすく説明してくれる人。利己主義に走らず社会貢献度の高い人。尊敬できる人達にもいろいろなタイプの人が居ます。私たちは、そんな人たちに生き方を教えられますね。

    • 尊敬されているのは、ひょっとして『坊主の孫』さんかもしれません。周りから見て、生き方が素敵・・だと!

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