普通の接触が病院で実現・・・。
9月14日から4日間、心臓の検査入院をして看護師の女性たちと『接触機会』を持ってうれしかった。札幌市内でも老若男女問わず、手をつなぐ風景を見ていて『1メートルは離れようとか、1.5mは必要』と書かれてどこのベンチにも誰が作ったのか両手を広げた影絵を貼ってある。普通の人間関係に見えない線を引いてしまう。しかし、健康そうな若いカップルは都心を手をつないで歩いている。老女も夫の手を握りながら時計台の前をのんびり歩いていた。そういえば私は妻から『あなたは昔から手を握ったり、つなぐことをしなかったわね』と言われる。今もそうなんだが。JR電車、札幌駅構内、デパート、どこの施設でも人と人の距離を広げるようアナウンスが流れて不愉快な気分で半年を過ごしてきた私のストレス。今回の入院を機会に昔の接触の喜びができてうれしかった。どこへ行ってもブログネタはあるものだ。
カテーテル研修に来ていた女医さんは私の左右の手関節を自身の指で挟めて血管探し。10秒づつ触ってくれた。目まぐるしく変わる昼夜の担当看護師も天滴場所の血管探しで、私の腕に長期滞在、血圧測定は頻繁で短期滞在、旧知の看護師との再会には長い時間の握手。狭い手術台から降りるとき、支えてくれた看護師の胸に私の左手とぶつかった。もちろん、いつもは主治医のカテーテルを入れる手は2時間私の右腕に青い手術シートに触れながらではあっても『私を手当てしてくれている』。麻酔のない状態で2時間、左右の関節がきつく固定されているので、両手が痺れてくる。『大丈夫ですか、苦しかったら遠慮なく言ってくださいね』と研修医。『ああ、だめかここ。行かないな。狭いところが直角で細い、難しい。困ったなあ』とつぶやく主治医。レントゲン技師と助っ人の若手医師と相談しながら出たり入ったり、ステントの直径と長さを決めて行く。『2ミリ、3ミリかな?2.5ミリは?』『長さは7?8?』心臓の部位を大きく写した画面とカテーテルの導管を見ながら話し合う。『先生、そこに剥離ができてます』19年前に心筋梗塞で運ばれた部位のステントが詰まっていたのである。主治医の独り言に一喜一憂した2時間であった。全部録音しておきたいほど興味深い自分の心臓だが、まるで他人の臓器を見るようだ。
さらに死んでいたと思った心筋の部分に血液が流れていて、そこの血管の細い部分にもステントを入れた。長い時間の拘束で緊張をしていたのか、体に異物が混入してきたことで身構え、私の体が硬直していたのか、部屋に戻ると猛烈な肩凝りに襲われた。そこで私、『すいません、肩にロキソニンの湿布薬を貼ってもらえませんか』と甘えた。『わかりました。ここでいいですか?』『はい』。苦あれば快ある4日間であった。これで心臓の動く時間が多少長くなるかもしれない。いずれは停止するが。ところで手術台に上るとき『セクシーパンツ』を穿かされた。主治医から念のため鼠蹊部を清楚なきびきびした看護師から剃毛された。時間のかかる電気カミソリだ。無念。セクシーショーツは紙でできた紐状のヒラヒラビキニ。男4人、女4人のチームN。ありがとうございました。そうそう、手術後、温かタオルで体を拭いてくれた。そういう話を妻にしたら、『あなた、ずっと病院にいたら?』。
匿名
笑っちゃあいけませんね。その場に及んでも男ですね。そうそう若い女性に障れば?間違って触ってしまってもセクハラの時代ですから、仕事とは言え、向こうから触ってくれるのですから、幸せの瞬間ですね。だからと言って、こちらから積極的に行こうものなら、お互い同意の上なら別ですが、これもセクハラですから気を付けましょうね。普通の人ならそんな状況は不安になる筈ですが、さすがに冷静ですね。もし私なら、いっそ全身麻酔の効いているうちにやって欲しいくらいですね。
seto
昼間に会社でしたら訴えられることばかりですが、非日常であるがゆえに許されることなんでしょう。どこでも遊ばないといけません、男としての礼節を守りながら(笑い)。しかし、もう心臓はこりごりです。