今月の1日に『監視カメラに溢れる街中』の話を書いたら、先だって私のところに『社長が職場内に監視カメラを設置して、全員を監視する。ズーム機能も持たせて、パソコンの開いている画面を社長室からチェック』する発表があった。『ここまでやるか!!』と怒りの弁を私にまくし立てていた。社長と社員の信頼関係がなくなればこうなってしまう実例だ。売上げが増えず、社員は仕事をしているのか不信感に固まった社長が打ってきた手がこれだ。

この次は『誰が何を話しているか』のスパイ合戦が始まりそうである。これって人権問題に発展しないのか?大きな工場や病院、私の母が入居していた老人ホームも『家族の了承のもと、転倒やトイレで倒れないか監視するためにカメラをONにしたが』、また万引き防止や不正なATM引き出し、交通事故の場面や車の混み具合を監視する道路上のカメラならわかるが、狭い30人規模の社員全員をす室内で監視するカメラって、気味悪い現象ではないだろうか?それを監視する社長を監視するカメラを社員がパソコンで見れればいいが、一体、何をしに毎日会社へ出てくるのか意味がわからなくなる。

営業も持ち歩く会社支給のスマホで現在、どこにいるか位置情報は会社に把握されている。これに頭の上にドローンが置かれ、絶えず自分自身、可視化される世界に投げ込まれると思えばいい。耐えられるれるだろうか?無視して日常の仕事をたんたんとこなせばば良いという人もいるかもしれない。しかし、会社の経費でカメラを導入して工事費を負担するわけだから、それを稼ぎ出す社員への裏切り行為ではないか。ますます、忌避される社長になり、未来暗し。意見を言える人が誰もいなくなる世界は怖い。『1984』の世界が現実にできている。人間が作ったもので自分の首を絞める。気が変になる社員が出てこないことを願うのみである。

さらに自分の殻にだけ閉じ、情緒不安定になり、仕事上のミスが頻発する惧れもある。ミニナチス帝国が国家レベルから企業や学校、役所にも蔓延していないか?しっかり点検したものである。もともと自由への希求が全然無い人なら、言われたことだけハイハイして、給料日まで1ヶ月我慢我慢で生きられるだろうが、筆者みたいな素浪人・自由人には耐えられません。

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