神田で3冊を売ってみる。
3冊の渡辺一夫さん(フランス文学者)の本を来週、神田に持ってゆき買値を聞いてみたい。左にあるトリビ・ラ・ボノメは、貧乏学生の私が8500円を払って古本屋で見つけた本だ(昭和22年4版)。3冊で1万円だ。書棚の身辺整理をしても渡辺一夫さんの本は売らなかったし、廃棄しなかった。本棚に親が買った本を置いても、子供二人は1冊も本を手にしなかった思い出がある。
いままで渡辺一夫さんの引用文は多くは「寛容について」からだった。他人へ、他国へ「寛容さ」を表現行動することのむつかしさを、16世紀宗教戦争の時代背景に説いたエセイだ。50年以上前に買った8500円のリラダン本が1万を超えるといいなあと密かに思っていて、それならすぐに売って、立花隆さんの猫ビルにあった蔵書で岩波で出した、ソクラテス以前の哲学者断片集(全5冊)の1冊を買いたい。アマゾンで7000円前後で買えるが、立花さんが読んでいた本が欲しいのである。書き込みなんかあるとサイコーだ。
坊主の孫。
古本屋でとんでもない価値のある書物を手にした人も居ましたね。手放した人は自分で購入して居なくて親兄弟などから自動的に譲り受けたものの本当の価値も知らずに手放したのか?。それとも十分に価値も理解していたうえでその時の事情で泣く泣く手放したのか?。古書には秘められたストーリーがありますね。その書の本当の価値を理解してくれる読者に次々と買われていく歴史と、反対にこれまでの古書の足跡をたどる事が出来れば面白いですね。意外な人物名が出て来たりしたらそれらも更に価値を高めるかも知れませんね。
seto
初版本は昔ほど価値がなくなりました。古書店ではガラスケースに鍵をかけて売っていたものです。そこに筆者のサインでもあると高騰します。骨董の世界に似ているかもしれませんんが、違うのは初版で書かれていた内容が変更されて3版や4版で書き直されることも多いです。ソクラテスは文字の発明はひょっとしたら、人間世界を狂わせるかもと。彼のコトばはすべてプラトンの本の中に書かれてあるもの。文字をみたら、文字のない世界の人は文字をみると耳を当てて聞いたというのです。まずは音から意思疎通が始まったのですね。