「週刊文春」のバックナンバーをめくっていると「丸山ワクチンは私に効いた」というがん闘病ジャーナリストの4ページにわたる記事があった。2015・7・9。
丸山千里博士が開発して70年が経つ。3年前にステージⅢAの進行S字結腸がんと東大病院で診断された森省歩さんというジャーナリスト。抗がん剤の副作用(下痢、口内炎、血小板減少、肝機能障害、貧血など)を考えて、50代の彼は主治医に抗がん剤の使用を固辞した。
ガンになる前から「困ったときは丸山ワクチンを使おう」と思っていたのも背景にある。丸山ワクチンは1944年、皮膚結核の治療薬として使われていた。ところが、治療薬を使った結核患者にはガン患者が極めて少ない事実が判明。丸山ワクチンに抗がん効果があるかもしれないと博士は思い、ガン患者への試験投与を始めたら全国各地で善効例が続出。
1976年、ゼリヤ新薬は丸山ワクチンの製造許可を厚生省へ申請したが、1981年(申請から5年もかかっている)に長期にわたる異論賛同を経て却下された。「丸山ワクチンは厚生省と学会に潰された」とも言われたが、暫定使用の道は開かれた。日本全国のがん患者や家族たちの大合唱に「有償治験薬」として承認されたのである。有償治療薬は丸山ワクチン以外にはない。丸山ワクチンは保険不適用ながら、40日分で約1万円。保険適用される抗がん剤よりはるかに安い。
ほとんどの病院では「あんなのただの水。どうしてもワクチンを使うと言うならうちでは診られない」と。患者は有償治療薬を治験してくれる病院探しから始まったのである。丸山ワクチンはA液とB液の2種のアンプルを皮下注射(二日おきに)するだけ。ジャーナリストの森さんは3年間続けていて経過は順調だが、「本当に効いているのか」という疑念も残る。そこへ朗報が飛び込む。2013年シカゴで開催された米国臨床腫瘍学会で埼玉医科大学の藤原医師が口頭での発表で「子宮頸がん患者を集めた臨床試験において、丸山ワクチン投与群の5年生存率が、非投与群より10%上回った」と発表、婦人科のセクションは大きな反響に包まれた。日本のメディアではほとんど報じれらなかった。
これだけの証拠を出してもなお丸山ワクチンが承認されないのはどうしてか?ゼリヤ新薬はこれにめげず「アジア・トライアル」を開始した。参加患者数を600人にして、昨年から日本、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール。タイ、ベトナムでも治験登録を開始。募集に2年、実施に5年、解析に3年の都合10年にわたる壮大なプロジェクトが始まった。
藤原医師は「これが最終決戦。今度は絶対に決めたい」。ガンバレ丸山ワクチン、ゼリヤ新薬、藤原医師!。毒薬開発から生まれたのが抗がん剤だ。

医療の進歩に比例しないガン治療。謎だらけの病気に、未だに沢山の人が死亡したり苦しんだりしている。母も直腸ガンと診断されて80代で亡くなった。病魔との壮絶な戦いを聞くにつれ、早く何とかしてあげて欲しいと思う。宇宙の解明も良いが、自分たちの人体内には、まだまだ未知の事だらけ。大学の研究室、医薬品メーカー、医学博士、医者、東洋医学、一体誰を、何を信じれば良いのか、臨床結果等を見せられても数字の改ざんが盛んなこの頃、どうしても利害が見え隠れする医薬品の周辺情報ばかりだ。どうせ、医者の実験台で死ぬならいっそ投薬治療などしない方がいいのかも知れないと思う。