笑いについて

亡くなった札幌天使病院にいた精神科医村田忠良先生と何度か仕事をしましたが、先生自身が心の病を持っていて、それが患者さんをたくさん持っていたことにもつながるのですが、危険なのは患者に寄り添い過ぎると、患者の病が医者に転移することです。また、患者へ感情移入をしないと彼らの正直な気持ちが出てこないことも背景にあります。それで、「あの先生は私の気持ちをホントよくわかってくれる」は、ひとりふたりならまだしも(これでも相当シンドイ)次から次と分裂病患者、社会不安障害、極度の対人恐怖、パニック障害の患者と付き合うと先生自身も大変だろうなと思ったもので、掲載予定の新聞原稿を校正に伺った時の「疲れ切った顔」を思い出します。待合室にはまだまだ大勢の予約患者が待機していました。

医師会の仕事で先生の講演会をしたときのテーマが「笑いについて」でした。笑うことで人間の体の免疫力が高まり、ボケやガンの進行を遅くする効果やがん細胞を縮小する効果もあるとアメリカのジャーナリストノーマン・カズンズの話をしていました。会場には多くのお年寄りが来場していて、説教調や学問調の講演ではなくて楽しそうな講演になりました。お正月はテレビは東西寄席や漫才師や曲芸のタレントが稼ぎ時です。

なぜ、新年にお笑いが似合うのか筆者にはわかりませんが、「笑う門には福来る」なのはなぜなのだろう?落語のCDを図書館から借りているので、筆者は「福だらけ」になってもいいのですが、そうはなりません。時期を見計らって、全国の国立博物館めぐりをしないと私の寿命が来てしまいます。。上野、京都、奈良、福岡です。1箇所で2日間~3日間は要すると思うのです。ノート持参ですから。難敵は人混みです。どうか私のために広い空間をください。

蛇足ながら、自宅前を通るおじいさん、の表情はほんと固い顔をして足の筋肉強化をしていますが、まじめ過ぎますね。義務的にしていて、もう少し他人の庭を見たり、すれ違う人へ声掛けをして楽しく歩きたいものです。笑いも出て免疫力が高くなると思いますね。

最近、読んだ本で「人を幸せにする 魂と遺伝子の法則」(村上和雄)到知出版がある。笑いが糖尿病患者にいい影響があるかもしれないと仮説を立てた。25人の患者にランチを食べてもらい(血糖値が上がる)1日目は大学の先生の講義を40分聴いてもらい、血糖値を計るとランチ前の血糖値より上昇、2日目は吉本興行のB&Bに漫才をしてもらい、計ると血糖値が下がる数値が出た。遺伝子にはONとOFFのスイッチがある、ONは働きだす指示、OFFは働きをやめる指示だ。血糖値に関して、笑うと血糖値の上昇を抑えたという数値が出たのである。DNA遺伝子は、環境によって働きを進めたり、働きをやめるスイッチがあるということだ。糖尿病の私がなかなか治らないのは、食生活もあるが、笑いの少ない暮らしを長年続けていることもあるかもしれないと思った次第だ。笑いは薬を減らす万能薬かもしれない。認知症やガンや糖尿にも副作用なく効果あると思えば間違いない。