フェイスブック金融がクレジット業界を覆す。

久しぶりのニューズウィーク(5月24日)記事です。物を買うためにプラスチック製のカードは持たなくてもOKの時代がやってくる話だ。

フエイスブックは決済機能を持たせたアプリを加えるらしい。サムソンもモバイル決済しているし、どこが新しいのか?モバイル決済は従来の口座を利用しているから既存の決済と同じだが、フェイスブックはユーザーの取引データを集めて、これに加えてソシャルデータ(仲間は誰か、何を買ったか)を足すとどうなるか?独立型のクレジット会社を創出することができるということだ。

すでに個人データがあるから、ゼロから集める必要がなく初期投資のインフラ整備が必要ないから、貸出し金利を安くして手数料も安くて済む。スカイプが長距離電話ビジネスをひっくり返したように、従来のクレジット会社を覆す可能性が大いにあるということ。

クレジットカードビジネスが始まったのが1950年代。個人の信用は収入、負債、預金額(土地や有価証券)などですべて数字の上で信用が築かれていた。数字以外の要素は重視されなくなり、個人の「人格」はその世界では誰も気にしない。

国際金融システムが大手を振るっている。その弊害の一つが貧困層や若年層、銀行口座を持たない人々が不利になる構造だ。彼らはクレジットで金が借りられない。数字ではなく人格を重視した新しいクレジットサービスを望んでいるのは、こうした何十万にも及ぶ人たちだ。同社のレンドCEOはこれを「ソーシヤルクレジット」と命名した。

ソシャルデータは、借りた本人がお金を返せるかどうかの指標になるという考え方に基づいている。現実社会の交友データである程度その人の未来が見えると言うのだ。過去3年間、途上国でフェイスブックを利用する人の交友関係は金融関係の信用度にも反映していると言う発見をした。フェイスブックは「新たに利用者はクレジット開始の申請をする必要がない。フェイスブック自体がカードみたいなもので、ユーザーを商品購入まで誘導できる。

しかも、システム構築やインフラ整備、セキュリティーはすでに構築済みだから低コストでクレジットに参入する。しかも「人格」を重視してくれるから、世界中の途上国で爆発する可能性を秘めている。アメリカはカード社会だと思い込んでいるが、実は18歳~34歳までの約半数はカードを持っていないことは知られていない。若年層は銀行は利用しないが、フェイスブックや携帯電話は頻繁に利用されている。

インドやアジア同様、銀行口座を持っていないが、フェイスブックはするという人にとっては朗報だ。後は金融側の、国家の規制問題(金利が安すぎる云々)だけだ。大昔は、その人の信用や人格がお金の貸し借りに大きな影響を与えた。未来が超アナログの世界に舞い戻ってる感じがする。