台湾海峡封鎖について(投稿)

最近、中国による台湾海峡封鎖の可能性が話題になっていますが、
現場を見ない、政治の理屈が優先され過ぎているように思えます。

海には陸上の国家が生まれる前から「海の掟」があり、
現行の国際的な海洋関連の法律や条約も、すべてそれを踏まえています。
その掟は「海は自由」と、「船乗りは助け合う」というものです。
大原則として、海はどこを航行してもかまいません。

各国の「領海」を通過するのも自由で、実際軍艦でも通過しまくっています。
特に国旗と国際的に決まった信号旗をかげてきた船を攻撃すれば、攻撃したほうが非難されます。
※信号旗は、現代では電気通信に変わっていますが、今でも事情があって掲げれば通用します。

何の旗も出さずに軍艦が領海に入り込んできたらどうするかと言えば、
もちろん警戒されますが、病気など、信号を出せない事情があって助けを求めてきた可能性もあるので、やはり攻撃はしません。
武力で他の船を止めて臨検すれば「海賊」と呼ばれ、
世界から敵とみなされます。これは何千年も前から変わらない掟で
同盟がどうのの以前の問題です。
日本でさえマラッカ海峡の海賊には、自衛隊が銃撃して撃退しています。

中国は、台湾は自国領土なので台湾海峡も領海と言っていますが、
その言い分を認めた上でも、台湾海峡は公海と同じ「国際海峡」なので、
封鎖をすれば「海賊」になります。
津軽海峡はあからさまな領海内ですが、「国際海峡」なので、
以前ロシアの軍艦が航行したときもまったくお構い無しでした。

海は、何千年もの間「自由」と「助け合い」の掟が受け継がれてきたので、
中国が海峡封鎖を匂わせただけで、歴史的海洋国家のオーストラリアやイギリスがわざわざ軍艦を通過させたり、日本がやるなら考えがあるぞと言うのは当たりまえです。アメリカは、一線を越えた瞬間にもっと過激な行動に出るでしょう。

ちなみに海上封鎖せずに台湾侵攻はできません。やろうとすれば
「自由な」台湾海峡に各国の艦船が押し寄せ、戦争どころではなくなります。
海上自衛隊もかけつけるでしょう。
いずれにせよ中国は、孫子の兵法=戦わずして勝つ、の国ですから
威勢のいいアナウンスや旅行禁止などのいやがらせだけを続け、
いきなりミサイルを撃つことはないでしょう。