
日本のタブーに挑み続けて25年、時にはヤクザに岡留編集局長が襲われ、あるときは検察庁幹部の下半身スキャンダルを書き、さらに税金横領の幹部の実態を書いて次々と検察庁から裁判を起こされて息の音を止められる事態にまでなった雑誌である。しかし『この際だから改めてはっきり宣言しておく。検察が自らの公訴権を乱用して、いかに横暴な圧力を加えようと、本誌(噂の真相)は絶対にこんな犯罪集団に屈するつもりはない。今後も、”検察の腐敗した体質を徹底して追求していく。(2002年6月号から)命がけの雑誌が日本にあった。検察のタブーは4つ書かれている。①大物政治家を絶対に逮捕できない検察庁のお家の事情を剥ぐ②東京地検特捜部長・宗像紀夫を襲った決定的スキャンダル③次期検事総長が確実視される則定衛高検検事長のスキャンダル④遂に現役の高検検事が衝撃告白!検察総ぐるみ公金横領の呆れた実態。いまから18年前の話だ。③については則定はこの記事で辞任に追い込まれている。きょうは④の公金横領について書く。公金横領とは検察庁に予算化された『調査活動費』の私的利用だ。検事正以上だけ使えて、本来、仕事のために調査をするときにかかる費用を補うことに使われるのが三井環大阪高検公安部長の内部告発で次のように述べた。(同著181p)16年前の記事である。
『調査活動費を使えるのは、各地検の検事正,各高検の検事長、そして最高検次長と検事総長だけなんですが、本来の目的で使う金は1円もない。私はこれまで次席検事として6人の検事正に仕えてきましたが、慶弔見舞金などを除けば、ひとりの例外もなく全員、すべてを接待や遊興費に使っていました。一番多かったのは、高級料亭での飲食ですが、ゴルフ好きの検事正はゴルフ代にたくさん使うし、酒好きの検事正の場合はクラブやスナックの代金が多くなる。私の知っている検事正は麻雀が好きで、事務局長が保管している調査活動費から、月に何回も10万円単位の金を引き出し、賭け麻雀に注ぎ込んでいました(笑い)、飲食店の場合は、ツケにしておいてあとで店側が事務局長のところに現金を受け取りにくるのが一般的ですが、この裏金は検事正が、直接現金で引き出すことも可能なんです。その場合、領収書は必要ありません』まるで内閣の官房機密費みたいな存在だ。これをテレビで生出演して、検察庁の実態を全国テレビで話す当日、三井さんは微罪で逮捕された。司法の信用失墜になるから何が何でも逮捕するよう厳命が出た。1998年5億5千万円の調査活動費は、2000年に2億円、2001年さらに減らしている。世間からの指弾を受けぬように。正しいと思えば使い続ければいいものを。
全国の警察が裏金作りのために架空の領収書をつくって、税金を引き出して裏金を貯めて飲み食いや署内の人事異動で動く人への祝い金として使ったりもらったりしていた実態が長きにわたってある。普通ならこの警察の不正を検察は調査して告発しないといけない立場だ。横領だからだ。北海道新聞ががんばって、道警の闇について調査報道をした。しかし、道警からある日『これ以上、道警内部の記事を書くと記者クラブ出入り禁止』を言い渡された。そして社長が謝罪して敗北した。なぜ検察はそれをできないか?全部とは言わないが泥棒が泥棒を告発できるだろうか?そういう図式である。道警は『検察だって調査活動費を散々私的に流用していたじゃないか』とね。どこに国民がいるのでしょうか?彼らには第三者が見えない。
『噂の真相』で記事を書いた人たちがいま週刊誌でたくさん執筆していると思う。フリーライターとして。
政治家がこういう検察の闇について知らぬはずがないので、いつでも脅せる材料は持っている。若い検事たちに期待するしかない。
