バラトハチDSC05264 - コピー

 

昨年4月14日に書いたブログである。グローバリズムは閉鎖的(閉鎖的という言葉はマイナス評価で現在使われている)な市場へ向けて、新しい儲け口として大企業が旗印にする新植民地主義と考えるとわかりやすい。(写真は筆者の自宅庭のバラと歩いて5分の市立図書館)


モーセも部族戦争ばかりしていた。エジプト王とばかり戦ってる映画をハリウッドは「エグゾダス」としてユダヤ資本で映画化していたが、実態は、すでにそこに住んでいたアラブや他の部族を殺し、占拠して、前に進んでいる。マホメッドもはじめは家族だけの信仰だった。次は部族に拡大。そして、他の神を信じるアラブの部族と戦争をしてアッラーを押し付けて行った歴史がある。小さな会社の人事話は飛ばして読んで構いませんが、イズムが敵を必要としているところだけは覚えておいて欲しいところではあります。(2016年7月5日追記)現政権の強みは敵を探しては叩く手法に長けていることです。新聞とテレビが狙われている。不自由な社会がしばらく続く。視聴者を痴呆化するテレビの氾濫、日本は凄いの自画自賛番組のパレード。どうも筆者の性に合わない。

イズムは敵を必要としている。

沼に映える緑

 

「グローバリズムはイデオロギーと書いた。イデオロギーとは、イズムは歴史上、単独で存在したためしはない。イズムは必ず、先行する理念や方法へ対抗する形で表れてくる。イズムは敵を必要としており、それらを打倒する新しい原理として現れる。だから、それらは必ず、闘争的になるか、ニヒリズムのようにすべてを否定する言辞によって表現される。」(平川克美 『グローバリズムという病』・東洋経済新報)


企業経営でよくあるのは、新しい社長が就任すると、前の社長の取り巻きが背景に退き、自分のイエスマンを配置する人が多い。イエスマンが先代以上に能力が高い場合は社員にとっていいことではあろうけれど、能力がないけど、やる気だけがある人物が一番困る。早く成果を出したがるので、下手したら、病人続出だ。筆者のいた会社も社長が交代したら、うつ病患者がばたばた出た。引用した平川さんの「イズムは必ず、先行する理念や方法へ対抗する形(たとえば人事。筆者注)で表れてくる。イズムは敵を必要としており、それを打倒する新しい原理として現れる』。


ここは、何度も何度も繰り返して読む価値のある3行だ。先代の社長を気持ちの中で打倒したいのだろう、そうしないと実質上の社長になれないからだ。だから4~5年経過すると、「この人の社長生命はあと〇か月。次はあの人が社長だ」と鞍替えしていく社員がたくさんいた。どちらに転んでもいいような生き方ができるアメーバー的人間も多い。新興宗教も一つのイズムなので必ず敵を欲する。外に見つからなければ中で作る(組織をまとめる生け贄として。俗称裏切り者)。そして戦いたがる。戦うことで集団はまとまる。まとまるからそこが居心地がよくなる。昔の学生運動華やかなりしころ、外の敵を見失い内ゲバへ走ったセクトもあった。


人類の歴史がこのイズムの交代劇と凄惨な虐殺の歴史から、読み解くことが可能なほどだ。〇〇〇〇イズムは要注意な日本語である。いつになったら静かな平和な時代が来るのだろうか?大きな声で叫んだり、断定的なものの言い方をする人には要注意な時代がしばらく続く。

 

  1. イズムも危険だがミクスも危険極まりない。今回の参院選での結果、危険海域に向かってさらに船は進みそうだ。船頭が多ければ、進み具合も遅くなるのだろうが、一人の船頭に任せておけば、日本丸は迷わず突き進むことだろう。扇動された国民を乗せて。

  2. 「エグゾダス」は僕が観た映画の中でも印象に残っている一本だ。当時は宗教的背景も気にせず、ただ一本の映画作品として観ていた。映画は制作する側に立って正当化され美化される。創作物はすべてその傾向にあるから鵜呑みにする事は危険かも知れない。あの書にこうあったから正しいとか、こう習ったから正しいとか、TVが言っていたとか、新聞に書いていた、とか余り信用は出来ない。すべてが創作だからだ。創作にはシナリオがあって、序章から始まって最終章にはすでに虜にさせられている。気づかないうちに。

  3. 自分色に染めたがる人物は大勢いる。これまで通りに改善を積み重ねればいいものを「交代劇」には付き物と言っていいくらいに180度変えたがる。そして失敗する事が多い。人の心も猫の目の様に変わる。風見鶏のように敏感に風を読む。内股膏薬のように、右モモにくっついたり、左モモにくっついたりする。自分色を押し付ける者、染まりやすい者、これらがくっつけば同じ色の組織は簡単に染め上がる。どこまで?いつまで耐光性があるかは別として。

  4. 思想は同じ思想を求め、異なる思想を排除したがる。組織は巨大化を求め、弱小組織を叩く。大国や先進国は後進国を占領する。動物の世界の弱肉強食そのものだ。小さく弱いものは餌食にされてしまう。人も動物的本能が働き、同じような行動が繰り返されて来た。この世に同じものなど一つも無い事に気づくまでには、まだまだ相当の殺りくや、裏切りや、憎しみ合いや、いざこざを続けなければ、思い知らないのだろう。それまでに地球が存続すればの話だが。

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