免許証返上人口数

70歳を過ぎたら、公共交通を利用できない人や仕事上、使用せざる終えない人を除いて「名誉ある老人の免許証返上」に手厚い扱いをしてみてはどうだろうかという提案である。


費用は事故が減ることで支出が減る損害保険会社や高速道路各社、長い間、お世話になった車メーカーに負担をしてもらい国民の税金は使わないこととする。税金はすでに彼らの医療費や年金でたくさん使っているからである。もともと免許証は身分証明として使う人も多いから、実際の車の運転をしなくなっても、死ぬまで「永久名誉ペーパードライバー」として自己証明書として死ぬまで通用するようにする。


たとえば70歳で返上した場合、「交通費10万円+商品券1万円+表彰状」(まだ動きが活発だから多くの交通費)、75歳では「交通費7万円+商品券1万円+表彰状」、80歳では「交通費5万円+商品券1万円+表彰状」とする。ただでさえメンツを重んじる世代ゆえ、「名誉ある撤退」をお願いするように配慮する。


車メーカーの負担を願うのは、ライフラインとして戦後、どれだけ道路建設(車が快適に走るために)にたくさんの税金を使ってきたかを考えれば(これからも使う)国民への返礼である。この世代は、「もう免許証を返上しなさい」と家族が何度言っても頑固で、言われるほど次から次と理屈を繰り返して、返上しない癖があるから「北風と太陽」ではないけれど、彼らのプライドを維持しながら「社会へ迷惑をかけない」「家族に事故の心配をかけない」「年金が減ることはあっても増えることは考えられない時代で、車の維持費用を減らしてあげる」。


どうしても必要なときは「タクシーの利用がどれだけ安いか実感するはずだ」。その結果、道路上を走る人たちの平均年齢がどんどん下がって、快適な環境となる(はずだ)。車を運転している人は、ほとんど運転中、危ない事故寸前の危険体験を持っている。地域差も大きいからこのあたりをどうするか?都心なら駐車場のことを考えるとバスや地下鉄、JRや私鉄が便利だ。


地方ではやはりマイカーがないと買い物難民になってしまう。しかし、地方は考えてみると道路もそんなに混んではいないから事故件数は少ないので返上は緩く考えていい。マイカー速度も老人たちはのんびり運転だし。このキャンペーンは宣伝費は使わず、広報誌に掲載するか役所にポスターや交番の貼紙でOK。公共自治体のモデルとして返上しやすい埼玉や神奈川・千葉から始めてみてはどうだろうか?

もみじマーク


この免許証返上施策に費用的にどのくらいかかるか見当がつかないが、2~3県で試行してみるとおよその傾向がつかめる。トヨタの牙城の愛知県で始めるのもいい。ある意味、マイカー減車運動である。人口減で運動をしなくても国内の減車は自然にそうなるはずですが。日本社会全体が「嫌老社会」に突入しているから、一つずつでも社会に貢献する気持ちは老人たちは持っていい。

  1. 高齢ドライバー。

    「返上!」と言うと,「何か借りているものをお返ししろ!」的にも感じるので,言葉の使い方は重要ですね。お借りしているどころか,自分の費用と努力で勝ち取った大切なライセンスですからね。プライドと言うよりも老人は人間として認められなくなったような嫌な感じがしませんか?認知症検査は5〜6,000円を払って免許更新前に行われる高齢者講習で判明すれば自動的に家族ににも連絡が行き,運転自粛をお願いする事になっています。年齢に比例する運動機能低下の自覚のない高齢者の事故は困り者ですが,現状でも視野角も機敏性も動体視力も定期的に検査されますから,そこで運転技術レベル低下は個人に知らされます。「高齢者=65歳以上」みたいな見方はしないで,自己責任において「返上!」もよし。自然消滅的に「運転しない」もよし。時には運転もするが,クルマは登録抹消して自動車関連税を払わない「ペーパードライバー」もよし。ちなみに,最近では高齢者ステッカー「俗称もみじマーク」はクルマに貼る義務は無いそうです。何故なら「私は老人でございます」的な事が,犯罪に遭ったり(ガレージのクルマを見て住居侵入や当たり屋など)する事件もあったらしいのです。認知症の症状や運動能力低下が見られない限り「免許返上制度」なんて法律を増やさないでほしいですね。高齢者も人間として扱うためには自己判断力も尊重して欲しいですね。

  2. 1,000円で一年間使える乗車パス。

    札幌市では70歳以上の人には、市電・バス(中央・JRH・定鉄)・地下鉄 を利用できるプリペイドカードを安価に買える制度があります。70歳以上に成ると毎年,各家庭に,市から案内が来て,乗車カードの申し込みハガキが同封されていて,受取人払いのハガキで申し込むとしばらくして, 市から郵便局への振込用紙が届きます。それを持って住居エリアの指定郵便局窓口でお金を払えば1年間有効なプリペイドカードのパスを受け取る事ができます。1, 000円で30,000円分の公共交通機関が利用できます。(3,000円もあります)例えば営業職で公共交通機関を利用しても月3〜40,000円ほどでしたから,これで大抵の交通費は賄え、かなりお得になります。従って札幌市では70歳以上の高齢者には全員に案内していますから,クルマを運転したくない人は,これを活用していると思いますよ。「1, 000円がもったいない」と言う人と,自費でタクシーを呼ぶ人以外は。

  3. クルマは年寄りのモノ。

    極論ですが・・・。「クルマは年寄りのモノ」です。若い時のように体力が無いからです。元気な若者は歩いて公共交通機関をご利用ください。そこには数多くの出会いもあり活気があります。若者達30歳代までは公共交通機関の年間割安半額パスを差し上げます。もちろんJRだって乗れます。ただし他市町村へは使えません。それに,免許の無いお年寄り(仮に70歳以上)にはタクシー割安半額パスを差し上げます。また免許を持ってクルマを登録抹消した70歳以上の人にもタクシー割安半額パスを差し上げますが, クルマを所有しているお年寄りにはありません。これで,いくらか若者と高齢者の交通事故も減るでしょう。行動的な若者や高齢者も増えればいいですね。財源は考えていませんが?。

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