難民と貧困の同時進行
今まで書かなかったけど、難民が世界じゅうどんどん増えてきて、国内でも派遣会社の独り勝ちの様相だったり・製造業の業務請負会社が兆を超える売上を記録する一方で、若年層(いまでは中年に差し掛かってる人もいる)の貧困化や彼らの年金納付率の低下、年金世代への怨嗟の声を聞くと、どこをどう変えれば穏やかな世界になるのか考え込んでしまう。国内も国外もセレブから餓死まで同じ平面に並んでいる。
きょうもナイジエリアでボコハラムの疑いをかけられた人たちが政府軍に何千人も殺されたニュースが飛び込んできた。中国もそうだしアメリカのイラク戦従事者の志願兵もそうだったけど、軍隊へ入るということは、彼ら自身の就職先として「暮らしを成り立たせる」のが第一義で、イデオロギーは二の次・三の次ではないかと思う。イデオロギー(必ず敵を必要とする思想)から家族や親・兄弟を捨てて、軍人になる人も多くなって(IS)殺したり・殺されたりしている。基本は、飢えを回避したい生物としての人間の基本欲望が境界線を突破していて、殺さないと殺されるという立場に人間を追い込んでいる世界の状態だ。
難民も地中海がひどい。アフリカ大陸から欧州を目指して、船で押し寄せ、途中で転覆、溺死している。貧しいながら普通の暮らし、最低限飢えを回避できる暮らしさえ消失している。食べるために男はゲリラなり政府軍に入り、銃を持たされる。
これでは普通の暮らしは成り立たない。経済の戦いを戦争にたとえて語る経営者や管理職が多いけど、問題は倒産しても命は取られないけど、殺す・殺されるとは次元の違う話。美学ではなく肉学・血学だ。武器商人や傭兵を送り込んで大儲けしている人たちの顔が見えない。テレビや新聞に出てこない。武器を作ってる国家は少ない。アメリカ・ロシア・中国・フランス・英国。国連の安全保障理事会の常任理事国ばかりである。高い金で武器を売りつけて(敵・味方双方に)、殺し合いをさせながら、別な口で平和外交を唱えて、政府専用機で飛び回って、テレビカメラがあれば美辞麗句を語る。
もう語らなくてもいいから、せめて、武器は売っても弾は売らない強制力を各企業へ発布してもらいたい。そこからは政治献金は受け取らない。アフリカ大陸を中心に、フランスとイギリスが地下資源のある場所の取りあいで勝手に定規で国境線を引いて両国とも大儲けした。そのツケが移民となってブーメランのように自国に元植民地国から移入を増やしている。初めにルールを作るが勝ちの思想だ。母国の失業者は彼らに仕事を取られやしないかと移民排斥やヘイトスピーチを繰り返して、極右政党の大幅な台頭で政局を揺るがしている。数か月前、ノルウエーの地方議会が、移民の流れを拒否する法案(条例)を可決した。
人間が着の身着のまま移動するときは、食べれなくなった人々がたくさん出てきて、飢え死にしそうですよというサインだということを認識しなければいけないが、飽食の日本で、食べ物を大量廃棄している国であるがゆえに何かできることがあるはずだ。
匿名
砂漠に海水から特殊なフィルターで真水を供給した日本の技術なら、砂漠の農業も可能かも知れない。ただ戦争の真っ只中では何も出来ない。太古の産物『石油』に頼る構造が原因か?掘れば湧き出る。作物を育てて収穫するなど気が遠くなるのかも知れない。作らず採る手っ取り早い方法は枯渇につながる事はわかっているはずだが、埋蔵量が無尽蔵にあると仮定した石油中心の世界の動きも最近では少しだが変わって来たのではないかと思うが、地下資源の利権を争う大小の国や集団がうごめく醜い様子がネットに載って世界中に配信され、対岸の火事ではなく、やがて自分たちの身にも降りかかってくる勢いだ。国境なき善意ならいいが悪意が国境を左右しようとしている。貧困をなくすことはムリとしても、せめて戦わずして食料や物資を手に入れる事ができる本当の『リサイクル社会』の実現が早急に望まれる。