中国・李克強首相の車列を見て
きょう(5月11日)、中国の李克強首相が新千歳空港から本国へ帰っていった。5月10日、札幌市内午後7時30分、のぞき趣味の筆者は創成川沿いの道路に立って、警備の警官から「もっと道路から離れて」と注意された。警官に「よく北海道まで来ましたね」と言うとその警官「何かラーメンを食べに来たみたいですよ」とジョーク。
道警のおとり車が次々に走っていく。白バイも隊列を組んで走る、終わったらワゴンカーまで入れて、どの車に国賓を乗せているのかわからないように走るのだ。道警のステッカー車が終わってしばらくすると再度、白バイがやってくる。北海道じゅうから3000人の警官が集まったと新聞には書かれていた。上空はヘリコプターで見守る。向かう先はきっとパークホテルだ。天皇陛下が来道したときにもパークホテル。
これまで札幌グランドホテルがVIPの宿泊に使われていたが、このホテルは都心にあり過ぎて、四方からホテルに入れて警備が難しい。そこで中島公園に面して、外部から侵入しづらいパークホテルが利用されているのだ。李克強首相の来道の目的は北海道の美味しい安全な食材を中国側がもっと買いたいラブコールであった。安倍首相も専用機で来道、こちらは自民党の道内選出議員とサッポロビール園でジンギスカン。国会で重要案件が発生すると、すぐに政府専用機に乗りたがる飛行機フェチの首相だ。日の丸を付けた政府専用機2機は新千歳空港の格納庫に置かれて、使うたびに羽田へ向うことになっている。
話題が変わるが、北海道の高橋知事はスキャンダルが全く無い。特筆すべきはイラクで捕虜になった日本人が3人いて、イラクの部族長の善意で無事に帰国できたとき『自己責任の嵐で、ネットの世界はひどかった』。そのとき高橋知事は彼らのために東京の北海道会館を利用させた。道民が2名いたからでもあるが、そのことについても『宿泊費を払え』だの吠える人たちがいたが知事は毅然として、彼らに宿を提供した。筆者はあのとき感動してしまった。こういう知事を持ってる道民として誇らしく思った。人権意識や道民を守る意識がすこぶる高いのである。子どもを守る家庭の主婦意識が、すんなり道民へ、自分の利害を超えて発想できる人だとわかった。
クリーンな北海道。
中国の要人が来道との事で、クルマで移動しながら仕事をしている我々には、いつ道路封鎖されるかが心配の種でした。警官も沢山出動してあらゆる交差点で鉄柵を持っていたからです。要人とは言え、こんな厳重警護のない安全で広大な自然ときれいな空気の北海道を観てほしかったですが。ところが、最近では、まるで上海のようなスモッグ?黄砂?PM2.5?で景色が霞んで見えない日が続いています。もし、これの原因が中国からのものだと仮定したら、彼らにも現実を見て欲しかったのが僕の本音ですね。今後の彼らの美味しい北海道食材輸入の為にも。道民の一人として、いつまでもクリーンな北海道でありたいと願いますね。
seto
洞爺湖サミットほどではなかったが、厳戒態勢はすごいね。中国人の観光客にはラッキーな日です。
昔の少年。
海外はイラクに限らず、紛争地帯は特に、絶えず生命の危険と隣り合わせているでしょうね。そこに目的を持って向かう人たちは、普通の感覚では到底できない事と思います。ですが、斬首映像までネットで世界中に公開されるほど残虐なテロ部隊ですから、一般人では到底対抗も対応も不可能でしょうね。丸腰でも容赦しない彼らに生命の尊さの認識はないのでしょう。生まれた時は人間誰しも無垢のままでしょうが、環境に精神が支配され、次第に性格形成され、思想も分かれて行くのでしょうね。世界中が北海道のように穏やかな環境になればいいのですが・・・。当時捕らえられた道民の人たちはそのギャップを体験した訳ですね。
酷道。
僕の自宅裏の羊ケ丘通は要人の通り道です。当日もパトカーなど警察の機動隊車列がすごかったですね。多分高い建物も少なく、道路幅も広く、信号も少なく(警察で信号操作できますが)、道路の痛みも少ないからでしょうね。でも実際の札幌の街並みとは違って寂しい風景ですね。北海道に限らず、どの都市でも比較的綺麗で安全なルートを選ぶのでしょう。石山通などは札幌市内とは言え、酷い状態です。なにしろクルマのタイヤがバーストするくらいですからね。皮肉にも、まさに、その名の通りの「石山通」酷道230号ですね。外国の要人にはとても見せられませんね。