活断層と樽前・有珠山。DIGのこと。
私の住む団地で、災害図上訓練(DIG)があった。Disaster Imagination Gameの略。(災害想定ゲームの方が訳としては子供でもわかると思うが)団地内の避難場所の確認や災害時咄嗟に何をするか、何を持って避難するか、震度6を想定して、地震発生時にとる行動を答える。防災無線がどこに設置されているか、無線は時間差を置いて流し、音がかぶらないようにしているのを初めて知った。
東大地震研の「日本活断層地図」を読むと、予算がなくて日本中の活断層の調査はできていないが、自身の住居近くの活断層を調べると、新千歳空港の直下に追分(馬追い山)活断層が走っている。その先に樽前山がある。次に避難所へ入るときには何を持っていくかという質問になって、5個書けという中に、簡易トイレやペットとそのエサ、常備薬もあった。人それぞれの生活様式が反映される。避難所の学校には水や乾パン・毛布がすでに常時配備され、保管されていることも初めて知った。
圧倒的に貴金属・財産・カード・携帯電話・ラジオ・電池・水・食料・着替えはいいとして、紛糾したのがペットの扱いだ。犬を13年飼っていた私としては、ペットウェルカムであったが(あとは学校の1教室をペット専用のスペースにするか、外にテントを張ってそこに住まわせる方法もある)、意外や反対意見も多く出て、市の防災担当者が別な地区のDIGで獣医師が、ペットアレルギーで死ぬ人間もいるので反対意見を出していたと発表。疫病でもあるまいし、何を極端なことをおっしゃるのかと思うがどうだろうか。さらに避難場所にしても、お決まりの学校や会館の一覧表を見て、皆が妙に納得したのがスーパーマーケットがいいねだった。
団地内に大きなスーパーが2つあるので、そこへ逃げれば水はある、ATMもある、食料もある、子供たちはゲームで遊べる、トイレもあり、後は寝るスペースを作るだけだと。安心して避難できるという話になった。建物も頑丈にできていて、戸建てよりは安全だ。頼もしいスーパー。都心はデパートが避難所なら食堂や寝具売り場まである。一考に値する逃げ場だ。何も公的機関だけが避難所ではない。
支笏湖を形成した樽前噴火もあなどれないし、2000年3月31日、洞爺湖近くの有珠山が爆発して洞爺湖温泉街が壊滅状況になった。北から南まで温泉のあるところ火山ありで、日本列島はその上にプカプカ浮いている。いつどこで何が起きてもおかしくない。誰もが覚悟の人生だ。人間の都合で地震や火山噴火を起こしているわけでなくて(最近、人工地震説も出てきているが)、一寸先は闇の人生で、天変地異は次元の違う会話になって世代を超えて盛り上がる、被災者には申し訳ないが。不思議な夜だった。市の防災課の人がトイレットペーパーとサランラップが使いかってがあると言っていた。サランラップは体に巻くと暖かいと。
匿名
全国で2~3分に1回の割合で『地震』が起きているらしいですね。さらにそのスキ間にも『自然災害』が発生します。ここまでは『天災』ですが『人災』も含めれば、『災害』と私たちはいつ も隣り合わせ。都会の中で便利で清潔できれいな生活を送っている現代人のほとんどが災害には備えていないでしょうね。偶然とは言え真近に災害に遭っていないか らイザとなると大パニックになるに違いありませんね。首都圏をはじめ人口密集地帯の都市構造は『災害への備え』は未熟な段階ですから危険を想定はできても防御方法は想定できていないと思います。御嶽山の噴火災害も神戸の震災も東北からの教訓も大都市への警鐘としては十分なはずですが、一極集中は改善されそうもありませんね。大都会難民の北海道大移住政策が必要ですね。受け入れれば北海道も税金で潤うのではないでしょうか?北海道も火山もあり絶対的保証のかぎりではありませんが。