娘の同僚が葬儀で東京へ行く用事ができて、昨年5月中旬、福岡空港から羽田に。福岡空港で搭乗を待っていると後ろに誰もいない。機内に入るとひとり、気になってキャビンアテンダーに『客は私ひとりでしょうか』と聞くと『そうです』と返事。恐縮して『わたし一人のために飛んでくれるのですか?』と聞くと『そうですが、この飛行機には荷物や書類も積んでおりますので、人だけ運ぶだけではないのです』と返事。しばらくすると機長から『きょうは○○さん,御搭乗いただき誠にありがとうございます。本日機長を務めます○○です。羽田までの旅、お楽しみください』と自分の実名を入れてアナウンス。照れくさくて降りたいくらいであったと娘に告白。羽田に着くまで落ち着かないことしきり。

飛行機に限らず、一人だけ乗る交通機関は照れくさいもの。私もたった数分の循環バスでさえ運転手と二人っきりでは照れる。心の中で『私は運賃200円しか払わないんだよ。これでは赤字の運行ではないでしょうか?』とね。妻と娘が登別の高級ホテルに泊まった帰り、新千歳空港までの豪華バスで無料送迎されたが『乗客は娘と二人っきり・・で申し訳ない気がした』と妻。私も帯広から足寄にバスのひとり旅をしたことがある。私は運転手の後ろに移動して世間話をする作戦に出る。『どうです最近、松山千春は足寄に帰って歌を歌ってますか?松山千春は天候でなかなか飛ばない飛行機の中で、乗客に退屈させないために機長の許可をもらい〈大空と大地の中で)を歌って神と呼ばれませんでしたか』『網走で山下達郎さんがコンサートしたとき、足寄に寄り、千春さんの同身パネルから顔出しして撮影、写真を竹内まりやに送ったら『何しているの』と茶化された』などペラペラしゃべっって時間をつぶした。おしゃべりないつもの私であった。

大混雑も嫌だけど、誰もいないひとりだけ乗る交通機関も落ち着かないものだ。運転する側も「ああ、きょうも乗客ひとりか。仕事ってだれか喜ばれる人がいて成り立つのだが、だれも乗らないと働く甲斐がなくなる。マイカーばっかり使わないでバスや電車に乗ってくださいな」。

  1. ♪運転手は僕だ!

    バスに乗らない、地下鉄にも電車にも乗らない、クルマが身体の一部のような僕の場合は、運転手一人だけの大ムダ運行かも知れません。たまに助手席に乗せても短時間ですから、殆ど毎日、運転手一人だけです。これも寂しいもので、MP3など繋いで音楽をかけて歌ったり、時にはハーモニカなど吹いたりしますね。話し相手が居ないわけですからね。

  2. ゼロ戦パイロットの弟。

    パイロットも粋な計らいですね。僕なら涙流して喜びますね。一生の思い出ですね。でも、今の時代?個人情報とかうるさいでうから顧客と言えども余程注意しなければ訴えられる事だって無きにしも非ずですね。「本人に無断で実名をアナウンスした」とかね。ジョークが通じなくなってはつまらないですね。

    • 政府専用機よりすごいですね。たった一人の乗客って考えられません。私なら緊張して舞い上がります。

  3. ソーシャル・ディスタンスどころか個人専用機「プライベート・ジェット」気分ですね。これなら飛行機嫌いの人でも大丈夫でしょうね。機内で叫ぼうが走ろうが誰も居ないわけですから迷惑にもならないですからね。CAには少し面倒をかけますけどね。

    • 飛行機乗れない私でもこれならOKかも。横になって寝れいればいいのですから。プライベート航空機です。

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