病み付きビジネスが利用している脳の仕組みについてのお話だ。勤勉で内向的な人が罹り易いパーキンソン病の治療薬を飲んでいた人が突然ギャンブル狂になることがある。治療薬にはドーパミン(脳内快楽物質)を模した薬があった。
ドーパミンは、進化の途上のあらゆる動物に見られる。美味しいものを食べたり、SEXを楽しんだり、賭博をしたり、快楽を強める場合、必ず放出される。liking(好き)よりwanting(欲望・欲する)にドーパミンは深く関わっている。脳内の報酬回路(AをすればBが得られる)について、脳内のストップ&ゴーでいけば、ゴー&ゴーである。ギャンブル、買い物、過食、性欲亢進させ、ヘロインやアルコール、コカインもドーパミンを急上昇させる。衝動の強さはもちろんwantingが大きい。
内向的な人に発病率が高いパーキンソン病の治療薬『カバサール』(ファイザー製薬)のせいでギャンブル依存症になった人たちがメーカーを訴えているのもドーパミンを大量に出させる薬のせいでもあるからだ。ドーパミンの過剰摂取は危険である。パーキンソンに限らず、ドーパミンは取り付かれたような買い物行為、過食、性欲亢進に進行する。
さらにこの快楽を経験的に繰り返したくなる。依存者はさらにハイレベルを求めるようにもなり、ヘロインやMDMA、アルコール、麻薬の乱用へ向う。しかも、このドーパミンを増産する合図(キュー)はいたるところにある。テレビでの飲酒の場面であったり、街中に漂う食品の匂いであったり、競馬のファンファーレの音であったり、デパートのショーケースのファッションだったりする。『ドーパミンのメッセンジャーは行動を強いる。
その衝動は、意思の力だけでは簡単に太刀打ちできないほど強い』(心理学ハーベイ・ミルクマン)さらに日常生活では、抑えられていた依存症が場面が変わると急に復活することも多い。10年禁酒していた人が飛行機内でワイン1杯で元の木阿弥になることもある。『本当は飲んではいけない、本当はやってはいけないこと』をwanting(欲望)は簡単に乗り越えてしまう、脳の回路によって。適度な依存と病気としての依存症との区別が、実は明確ではないのである。
ということは、すべての人々は依存症の一歩手前で生きているわけである。食べ物、博打、買い物、スマホ、オンラインゲーム、ブログ書き、恋愛行動、パソコンでのポルノ鑑賞。そして『自分では少し依存症気味だと思いながら、わざわざ自分のためにはならない(お金や時間の無駄)と知りながら、その習慣を止められない』しかし、liking(好き)という感情はあるきっかけや事件で(嫌い)に転化するが、wanting(欲望)は、メディア環境や企業が心理学を応用して巧みに依存へと消費者を誘導させている。
たまには自分を、高いところ(想像世界で高度1000メートルくらいから下界を見下ろすことも必要だ)に立って、もう一度自分の生き方を、日常生活を見直してみることも必要と思うがどうだろう?自身がなんの依存症にかかっているか?じっくり点検できるはずだ。

  1. クルマ依存症ですね。高齢になって免許返納も迫ってきますが、もし、クルマが無ければどうしょう?と不安だらけです。クルマに代わる安全で免許不要で税金も保険も必要のない理想の乗り物はいつできるのでしょう?自分の意思通りに動いてくれるシステムなど今では可能なのではないでしょうか?。といつまで経っても依存症ですね。

    • クルマ依存は私も同じ。兄が先日免許返上。川崎なら車要らないと言ってました。きっと何かに依存しないと生きられない生物です。酸素に依存してますからね。しかし、空気内の酸素濃度が一定であり続ける奇跡はすごいです。この現象はどうしておきているんでしょうか?依存の基本は酸素かもしれません。・

  2. 薬は余り呑まない方ですから、薬の影響は無いとしても、元々の欲求は有る訳ですから、それを押さえるのは大変です。欲しいと思ったら自制心のブレーキも効かず、ついつい無駄な買い物をしてしまったり。そして請求書が来ても、一体何にこんなに使ったのだろうか?と調べれば間違いなくネットで買い物をしている始末。ネットショッピングはコロナ禍で出歩く機会が減ったのと反比例して増えました。買い物はストレスの解消にはなるのでしょうが、ネットショッピング依存症に後悔ばかりです。

    • 薬を私は毎日12錠飲んでいます。心臓と糖尿と眠剤です。減らしたいができないのですよ。前の職場である女性が給与が振り込まれても、ネットショップでの買い物でお金がほとんど残らないと嘆いてました。そして、消費者金融に手を出していました。お金が余りにも安易に借りられる時代ですから怖いです。スーパーの買い物もカード払いをしている人が増えてます。後ろに大金があって、ポイントを集めて飛行機無料で旅をするならいいですが、他人事ながら安全な買い物ではないような気がします。カードで何度か支払ったことありますが、快感でした。これってすぐに依存症になるなと思いました。意思が弱い私だし。

  3. 年を取ってから急に楽器依存症に掛かりました。先ずはトランペット、次にギター、その次にサックスと。習いに行くわけでもなく全て我流で練習するのみです。今朝も出がけに自宅でギターを。クルマで出かけて大型ショッピングモールの広大な駐車場の隅に停めたクルマの中でトランペットを。それから出勤です。日曜日にはテナーサックスの練習です。どれも自宅では嫌われます。軽うじてギターは遠慮して時々自宅でも弾いています。練習して一体?何をするわけでも無いのですがつまり楽器依存症ですね。

    • 音を出したい依存、若い時代に手習った、舞台で演奏したときの快感があるんでしょうね。吐くと健康にとてもいいと医師は言いますよ。言葉もカラオケも。私もキットブログがそういう意味で自分を吐くスペース・機会になってると思います。お互い、吐き続けましょう。

  4. アルコールや薬物やギャンブルには興味が無いので、しいて言えば「健康依存症」とでもしておきましょう。自覚症状が無いだけで医者で精密検査でもすれば悪いところだらけかも知れませんが、自分で自覚が無い分、健康だと思い込んでいます。ですから年を取った今でも働いて若ぶっている訳です。ある得意先の若手社員たちとも馬鹿を言って付き合っていましたが、或る日年齢がバレた途端に彼らから急に敬語で話しかけられるようになり、年寄り扱いされるようになり窮屈になりました。

    • 年令は自分から言わないほうがいいかも。仕事の内容でお互い付き合いたいですね。まず相手の年齢や肩書や所属会社を聞いてから、自分の付き合い方を決める人が蔓延している社会なので困ったものです。なんとかまずは個人として認識してもらいたいですね。

  5. 依存ビジネス流行りですね。民放はTVショッピングやラジオショッピング、ネットショッピング、新聞までも今や全面広告は通販ばかりですね。さらにチラシ折り込みも通販ですね。製薬会社も食品会社も健康食品やらサプリメントなどで依存症を作るのに躍起になっています。いかにも効果が有るような表現ばかりですから、かえって信用置けませんね。お試しに初回は半額だとか、今すぐ申し込めば付録を付けるとか、視聴者や読者を煽りますね。依存症大募集です。或る整形外科の院長先生曰く「ヒアルロンサンなど飲んでも効き目は有りません。注射しか無いですよ」と言って脱臼で傷む肩に注射してくれました。しかし依存ビジネス大流行りもファンが多いから成り立つわけですね。

    • 依存症は、人間の弱さに依存しているわけです、健康不安が圧倒的で、ある作家は病院へけしていかない。病院へ行くと病気にされると言いました。半分、当たってますね。私も眠剤を飲むときに、これは依存性がありませんと医師から言われましたが、とんでもない。これがないと眠れなくなりました。退屈や見栄も依存症にとってカモです。ギャンブルやブランドの世界ですね。私も一時パチンコにはまりましたが、原因は仕事ストレスでしょうか?効果は血液の中に入って発揮するので、口から飲む健康食品はお尻から出るだけと覚えれば間違いありません。血管細胞より、細かい要素に分解されなければ血液には入りません。

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