成果主義よりホルモン主義(!?)
筆者40代にはこの手の本を多く読んでいたが、泌尿器科の先生の書いた「男を元気にする」本に不覚にも手を出してしまった。『うつかな?と思ったら男性更年期を疑いなさい』~テストステロンを高めてできる人になる(堀江重郎)~東洋経済新報社~2016年刊。
私も40代後半から50代後半まで、事務所内のIT化についていけない自分があって苦労した。自身の仕事へ向かうエネルギーは高いときもあれば、ケセラセラ(なるようになる)だったり、むら気の仕事ぶりであった気もする。成果主義がほかの営業中心の企業ほどではないが、導入もされたが、それでも企業内で野球大会や秋の温泉旅行、口実を設けての飲み会(愚痴や上司の悪口合戦)も多かった。誰がどんな奥さんや子供を持って暮らしているかまで見える人間関係であった。
私が入社する前は社員の家族総動員の『大運動会』まで開催していたと先輩は言う。普段は仕事では目立たないが、宴会になったり、野球の試合になると実力を発揮する社員も多く、『人間は皆、どこかに取柄があるものだ』というほのぼの人間観が社内や世間の価値観としてあった。それが、いつのころからか消えて『成果(売上・利益)』だけがクローズアップされる時代へ突入した。それは現代も未来へも続く様相である。いずれこれも破綻する時代が来ると筆者は予想しているが・・・。
『成果主義』より『ホルモン主義』は男性ホルモンであるテストステロンが減ると、実はうつ病を誘発する原因にもなり得るから、このホルモン分泌を増やしましょうという本である。『メンズヘルス学会』もあって、男性ホルモンを直接注射して、男らしさと若さを保ちバリバリ仕事しましょうね・・と提唱している。でもこれは結果として間接的にではあっても『成果主義』を後ろ押しするから、結局、男は働け稼げの域を出ていない。
オリンピックで問題のドーピングも薬剤の力を借りて、使用前より使用後のガッツや筋肉増強、恐怖感克服とか現実に向き合う厳しさを緩和させる働きがあるのかもしれない。私は毎日、アリナミンのジェネリックスを飲んでいるが、ニンニク臭さは残るがどうしてどうして元気がみなぎることは確かである。しかし、薬は使ってるうちはいいが、それが切れた場合、反動でキツイ鬱にならないかとかやる気のない人間に変貌はしないのか?泌尿器科専門医がEDの外来の次にねらう儲け口が『男性ホルモン』を40代と50代のおじさんに使っていただくことなのだね。
現在、国内で保険の適用を認められているのは注射によるテストステロンのみ。約2万人くらいが利用しているとこの本には書かれてある。IOCもアスリートにはこのホルモン剤使用を禁じている(筋肉増強効果もあるから)が一般人ではOKだと。男性ホルモンを女性にも打てるから、女性アスリートも欲しがりますね。しかし、打たなくても周りの40代50代の女性は元気だ。60代もね。


坊主の孫。
男性ホルモン旺盛な人には禿が多いと言いますね。ですからロシアでは禿の男性がモテモテのようです。ロシアの若い女性は超美人ばかりですが、あんな素晴らしい容姿端麗な女性が禿の男性を愛する姿を想像すると悔しいですね。ところで、男性ホルモンの注射を多用すると禿るんでしょうか?男らしくはなりたいけれど禿げたくないしと。男らしさにはそのリスクも大きそうですね。
seto
私は男性ホルモン打たなくても禿げていますが、全然もてないし、ただむつっつり助平だけです。ロシアの女性は10代で美しい人がジャガイモとウットカで体型崩れてきますよ。スポーツ選手がもてるのは男性ホルモンが多いからかもしれません。もてるのはたくさんいなくても一人で十分です。ひとりでさえ、持て余している人がたくさんいますよ。