最近、ウェブサイトの表示やログインに、時間がかかるようになってきました。また、サーバーのトラブルも増えてます。ちょっと前も、長年更新もなく、アクセス数もかなり少ないサイトで、帯域幅(=1カ月ごとに送受信できるデータ量の上限)オーバーになりました。

Google Analyticsを見た限りは来場者もない開店休業状態のサイトでしたが、サーバーのアクセスログを読むと、Analyticsには表示されない怪しげなロボットなどが、多数押し寄せていました。いわば目には見えないものが、「夜は墓場で運動会」状態だったわけです。

この傾向は、直感的には、コロナのパンデミックが始まってから強まったように思えます。多くの人がネットに接続するようになり、またそれを見越して詐欺メールやサーバーへの攻撃もまた増えているような気がします。また、人間ではなく、インターネットを介した機械同士の接続も、増えているかもしれません。

これはもう、5Gだからどうのという枝葉末節な部分ではなく、世界中のサーバーの処理能力やゲートウェイと呼ばれるインターネット基幹通信網が力不足になっているのかもしれません。

それに加えて、新しい冷戦の影響もあります。政府のアナウンスや軍の動きが始まる前から、ネット上では冷戦どころか肉弾戦が繰り広げられていて、個人ユーザーも多かれ少なかれ影響を受けています。おそらくその対策だと思われますが、ブログシステムの定番であるWORDPRESSは、ここ数年アップデートのペースがどんどん早まっています。

本当かどうかわかりませんが、多くのサーバーが常時これらの攻撃にさらされていて、もはや汚染されてるかどうかではなく、汚染度何%だからまだ大丈夫というような評価をしなければならなくなっているとも聞きます。古来、疫病が流行すると、不安にかられた大衆の間にデマが広がり、治安が悪化し、はては戦争が起こりましたが、ネット上での情報戦争も同じようなものなのかもしれません。

厄介な話ではありますが、考えてみれば人間の体にも、有害、無害を問わず無数の微生物が入り込んでいて、中にはヒトの細胞なのか別の生物なのか区別できないようなものもいます。ネットの混沌も、生命になぞらえればごく普通の状態とも言えます。無機質なネットテクノロジーが、進化するにつれて生命のようになるというのは、興味深い話でもあります。

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