ペイフォワードという映画。(投稿)
善意の連鎖を描いた名作「ペイフォワード」(原作はpay it foward).利益や善意を次の人に手渡す意味。中学教師が赴任して1年間の課題に世の中を変えるというテーマを出す。主人公の少年がそのために誰かを助ける、助けられた人がそれぞれ3人へ善意を返したり、助ける。これを次々繰り返せば世の中が変わるはずだと実行に移す作品だ。ケビンスペイシーが教師役。以下、知人の投稿原稿です。
ペイフォワードは良い映画だと聞いてましたが、契約中のアマゾンでは有料でした。
月額固定料金支払い中に個別の課金作品を見てしまうと
向こうの思うツボなので、とりあえずパスです。
見放題で釣って課金させるのが戦略ですが、
課金が多いと意図が見え見えになるし、配分バランスが難しいでしょうね。
と、アマゾンのマーケ担当の気持ちになってしまいました。
初期のPCやネットの世界はペイフォワードそのものでした。
これらは技術系の人間の得意分野のように思われてますが、
約束事とプログラム文法という、法学部や文学部に近い世界なので
最初の設定からして意味不明です。
そこで誰かに助けてもらうのですが、助けられた者は、助けられた分自分も
知識と技術を磨き、次の人を助けなければならないという運命を背負います。
そうしないと流れが自分で行き止まりになり、技術知識の搾取者になってしまうので。
初期のアプリはすべてそういう精神で無料公開されていました。
有用なものほど、プログラミングしたら無償公開するという世界です。
そんな中でMS-DOSという基本ソフトを有料にしたマイクロソフトには
不満の声が殺到しました。ところがその時期になると、
「苦労して作ったものに金を請求するのは当たり前だろう」という
一般消費者が増えたので、非難の声はかき消えてしまいました。
金を払えば何でもありという、消費者心理の前には、
ペイフォワードの精神など通用しなかったわけです。
それでもペイフォワードの精神はオープンソースという無償公開の世界に
引継がれています。我々がブログに使うWORDPRESSもそのひとつです。
こんな高度なアプリ開発に見合う技術を身につけ、それをペイフォワードするのは困難ですが
普通に使うだけで、使用状況のデータが集められるようにできています。
テストに参加しているわけですね。
そうなると今度は、ユーザーが使用した情報を提供し、ペイフォワードするという
精神を逆手に取って、マーケティング用に個人情報を収集する者が出てきました。
PCに限らず、ペイフォワードの精神はあらゆる分野に存在し、
そのどの流れに参加しているかは、その人物の評価に関わってきます。
ただの綺麗事ではなく、非常に厳しい面があると知って、
志を高く持たないとおかしくなってしまうわけですね。