親の意見となすびの花は 百に一つの無駄がない。
筆者の親父からの言葉で『保証人になってはいけない』という言葉に反応した知人から返信。『会社の同僚で保証人になってくれ、金を貸してくれと言われて嫌な思いをした』とメール。競馬狂いであった。万馬券を当てればすぐに返せると本人は思い込む。
博奕(宝くじ含めて)は胴元にならないと100%儲からない仕組みだ。それを知っていて多くの人が人生をボロボロにしてしまう。アル中に似ているが、ドストエフスキーもトランプ狂いだし、麻雀で最後は自分の妻を賭ける阿佐田哲也『麻雀放浪記』もある。そんな妻は要らないと言われたらダメだけど。フランスの数学者ポアンカレが『博奕は常習にしていると必ず負ける』と数学的にも証明されるらしい。ということは『勝ち逃げ』『偶然の勝ち』だけが許されるということか?
宝くじで数億円当たっても引き換えに来ない人が相当数いるという。1年待って換金に来ないと全額、国庫に入る。無かったと思えば当人の人生は変わらない。競馬は農水省の管轄、宝くじは自治省、競艇は国交省。競輪とオートレースは経済産業省。文科省もスポーツ振興くじ(toto)を管轄している。パチンコは警察と密な関係だ。遊技業協会にも警察OBが多い。刑法で『賭博及び富くじは犯罪行為』と規定している。
しかし、役所は例外規定を設けて、自分たちの天下り先をあれこれ口実(地方財政の増進云々)をつくっては法律を作るのが大好きだ。各地に様々な車を提供して、これは〇〇〇〇から支給された車ですよ、皆さん、お役に立っているでしょうと見せつける。それ以上に役人たちが掠め取っているのであるが、それは見えないように隠す。(癖から民族の特徴を分析した江戸時代の漢学者富永仲基は日本人の癖は隠すことと書いた)建前の日本語なら任せておけだ。国民から税金を取るほかに、人間の賭博への情熱を利用する。
筆者の住む街の近くに社台ファームや社台スタリオンがあるので、昔は、ディープインパクトの放牧風景を見に行った。一頭の馬にシンジゲートが作られて種付け馬として利用されている。種付けをするたびに、投資家にお金が入ってくる仕組みだ。人工的に掛け合わせてイギリスで作られたサラブレッド。ゲームの王国イギリス。トランプカードにも階級社会が出ていて『王様(キング)』の絵まである。しかし、中産階級の暇つぶしとして進化した競馬の害は予想以上に多いし家庭崩壊を招いている。
私の知っているだけでも家庭破壊、離婚、孤独死、借金地獄、夜逃げ。先日も知人が筆者とお茶したいと言うので会ったら、手にスポーツ新聞の競馬欄を丸めていた。『金を20万貸してくれないか』。『給料前で5000円しかない』と断った。これで3回目だ。私もパチンコで500円玉が7万円になったことがある。しばらく通ったが最後は大赤字。
しかし、なんといっても最大の博奕は国の年金基金だ。財務省の博奕である。運用を任せている国内・国外の証券会社・投資会社に6年で120兆円を大損させている。最大の博奕である。大き過ぎて実感できないが、誰も責任を取らない。せめて運用している会社名と預けている金額、損した金額とその説明文をテレビと新聞で毎月速報で詳しく報道して欲しいものである。(これも隠すのか)戦争に従軍した私の父と妻の父(中国戦線でひどい目にあった)は繰り返し言った『国家なんて信用してはいけない。100%国民を騙す』。戦死した兵士に掛けられていた徴兵保険は結局、誰にも払われず、生命保険会社は丸儲けして戦後を迎え、そしてバブル期、何社も倒産をして外資に売られた。
官僚大国になってしまって、そして誰も責任を取らない。薬害エイズや水俣病やイタイイタイ病もそうだ。江戸時代なら市中引き回しの上、極刑に処するところがノウノウと国民を見下し、弁解の日本語作りに精を出している風景が想像される。孤立していく日本外交の舵取り外務省の失政ともに。そしてそれに協力する高給取りのメディア。博奕の話から外交の話にいつのまにか変わってしまった。『親の意見となすびの花は、百にひとつの無駄がない』
昔の少年。
東京の二番目の姉の旦那は競馬、競艇、競輪狂で、私が子供の頃の夏休みになると家族で田舎にやって来るのですが、川で魚釣りなど直ぐ飽きて姿をくらまします。遠くの競艇や競輪に行くのです。普段は多忙で大変の筈だから、お盆休みくらいは空気の良い田舎でのんびりすればと思うのですが、何処に言っても同じ生活パターンでしたね。もう一人の下の姉の旦那はアル中で何処に行ってもお酒お酒でした。幸いにもわたしの田舎の家の隣が酒屋でしたから、その点では不自由しなかったのですが、若い頃に新宿でバーテンダーなどもしていた関係でか、派手好きでしたから田舎は直ぐに飽きて、やっぱり早々に東京に帰りましたね。家内の妹の最初の旦那は一見真面目そうに見えてギャンブル狂の様でした。朝早く弁当を持って会社に行っているかと思えば競艇場や競馬場や競輪へと熱心に?通っていたそうで、愛想をつかされて離婚。その子供たちは真面目で銀行員など普通の大人に成長して親(妹)思いの良い子に育って一安心しました。これも反面教師の父親の背中を見て、また真面目な母親の姿を見て育ったとも言えますね。二子を手放して離婚した兄の子は真面目な母親に育てられ、幼い時から成績優秀で京大に進学し教師になりました。離婚は悲しい出来事として兄は恨まれたでしょうが、頭脳明晰な兄の良い血筋だけは貰った様です。世の中は不幸だらけで私も幼少の頃から、そんな身内の不幸の中で育てられたためか?自然と勉強させられ?賭博と離婚だけは未だタブーにしています。が、突然!熟年離婚!なんて事にならなければ良いのですが・・・?。こればかりは他人同士の考え方の違いで何年経っても永久に平行線ですからね。同じ墓に入りたくないとまで言って居ますからね。一方、私自身は墓は要らないと言って居ますが?無計画な人生観の私には、直ぐ先の事さえ分かりませんね。いろいろな人々に巡り合えて現在がある訳ですから、良くも悪くも自分自身の生き方にも影響を与えているのでしょうね。幸いにも比較的高齢出産?の末っ子の私にとっては、若い時は知りませんが、往年の両親はギャンブルなどとは無縁の比較的良い人生のお手本でした。今になっては全ての身内にも感謝ですね。
seto
ギャンブルをする親がいると子供はしなくなりますね。アル中も身近に3人いましたが、仕事がダメでしたね。仕事中、飲むのですから、しかも時代は彼らに寛容。許してました。配偶者は大変、働かないと食えないので必死でした。アル中に共通するのは極端にプライドが高いことです。周りがバカに見えるみたいです。そして無くなると手が震えます。仕事中も100円の日本酒の瓶を誰も見えないところの階段で飲んでました。コンビニの普及も手をかしてますね。現代、怖いのはスマホで馬券や賭博をできることです。株もそうで、スマホで売買できるし、お金がなくなれば簡単に融資されます。驚くほど簡便にお金が振り込まれます。世の中、カード支払いだらけで、みんな大丈夫かなと心配になります。だって次の月に引き去りされて、給与の手取りが減るでしょうと思うわけで、札幌東区貧乏街で育った私なので、父の教えと母の教え(無理な買い物や見栄を張るな、実際は買うお金がなかっただけですが)を守ってここまできました。昨日、元札幌市長の上田文雄さんの通夜に行ってきました。札幌市色を消して、弁護士葬でしたね。花輪は置く場所がないほど埋まってました。横関係が充実した人生でしたね。長男・長女の挨拶が素晴らしかったです。お坊さんも愛知県の親戚の僧侶が来て、わかりやすいお経を上げていました。上田さんのことを叔父さんと呼んでました。いいファミリーでした。お返しは上田さんが大好きなかりんとうでしたよ。30才のときに突然解雇された女性を復帰させるために、組合をつくり上田弁護士と付き合い始めたわけで1年がかりで勝訴しました。
そのお礼で通夜に行ったわけです。