モルヒネの入った金庫、聴診器で開ける医師!
9月27日から2月に冠動脈部分に入れた心臓のステントを検査するため入院。主治医の腕に身を任せた。その主治医が2月にしてくれた話の再録です。
2泊3日で筆者は入院の身。主治医が先ほどきて、大学の2年先輩で、何でもできる医師がいたという。ご存じのように激痛を止めるモルヒネは劇薬なので病院では「金庫」に保存している。通常の金庫ではあるが、開けようとしたら鍵がなくなり、ダイヤルの番号も行方不明に。これ自体超危険。「おれがやってやろう」とT医師登場。さっそく聴診器をダイヤルを回しながら金庫に当てて見事金庫を開けたという。テレビ番組で蔵の中にあった開かずの金庫を耳を金庫につけて開けるプロの鍵屋さんを見たことがあるが、医師でこれをやるとはすごい。主治医に「T先生に習うといいですね」と苦笑しあった。モルヒネが金庫の中に置いてあるということも初耳であった。「その話、ブログに書かせていただきます」。5回目の心臓カテーテル検査だ。昨年9月にも検査をしているが、新型コロナの影響でご存じのように見舞い客が入れない。個室に入ると、どういうわけか慌ててしまい軽いパニック障害が出てしまった。日常生活から非日常へ移行するとき、その境目で適応障害が出たのかもしれない。
6回目のカテーテルは、ステントを入れないで終わる。血流が良かったからだ。しかし、また無念の剃毛をした。これで3回もしたが一度も足の付け根からからカテーテルはしない。剃り損な2日間であった。友人にそれを話すと呆れられた。問題はそこではなく心臓だろうと。