節税術

西洋骨董のをアルバイトをしていたことがある。そこでパートで働いていた主婦がいた。聞くと時給900円近い給与をもらっていた。ススキノに近いデパートなので夜の9時まで開けていなければならない。予想に反して売れず、閉店することになった。

その主婦ははじめ、パート代を現金で手渡しで欲しいと要求したが、湘南の本店から銀行振り込みですよと言うと不満顔。「あのパートの若い女性の口座に私の給与を一緒に振り込んでもらい、そこからもらえないかしら」と。そんなことをしたら、若い女性の給与が上がって税金上、相手に迷惑をかけるかもしれないという気遣いは一切ない。とにかく自分が得をすることだけに長けている。

聞くと、彼女の旦那は税務署職員で偉い人らしくて、他人の税の徴収へは熱心で、自分たちはいかに税を少なく納めればいいか、そのからくりを熟知し、妻に教えているのか?それの応用なのか?。呆れてしまった。その話を、商店街生まれの知人に話すと「我々の中・高のクラス会で、税務署職員になったやつがいるけど、そいつだけは絶対呼ばない。だって、酔った勢いで、儲けさせてもらっただの、下手な話で増税される案件は喋れないから、会がつまらなくなる。なので税務署職員は呼ばないなんだ」。

私の母の実家も田舎で商店経営をしていて、あるとき税を納められず、「タンスやその他に赤紙を貼られた現場を少女時代に見た」と言っていた。農家の人が多い地区だったので、収穫時にお金を払う人も多く、不作のときは集金ができないのだ。売上はあっても現金がないから当然、税をすぐには納められない。税務署は弱い者に強く強い者に弱い、全員がそうではないだろうけどね。近くに元社保庁の人間もいて、近所では元の身分を隠しながら住んでいる。全国に天下りの保養所を作って有り余る年金を使い放題した連中であるno

あるとき、町内の祭りがあって、町内会長の挨拶に「税を取られる」という日本語が出てきた。社保庁の元役人が私に「あの会長、頭がおかしいんじゃない?税は取られるものではなくて、納める、国民としての大事な義務ではないか。そう思いません?」。私はやはり「取られるが正しいと思いますよ。父や母も税金髙いと昔からこぼしてましたから」。信条として。感情として。国より私が優先ですから。

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