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羊蹄山(4月8日今井昇撮影)

3月31日と4月1日に「キレる老人」のことを書いたが、キレないためにはどうしたらいいかという話だ。イエスは高利貸しの営みを見て、キレて(私にはそう見える)テーブルをひっくり返した。おシャカさんも何度もキレたことがあったろうと思う。筆者が床屋から帰ったら、キレないための古来からの処方箋について、知人からメールが入っていたので掲載します。クレーマー増加の記事も多いけど、キレる老人の本や特集、最近では中高年の男女まで書かれている。しかし、こうすればキレないよという日常の訓練もあるので、紹介する次第だ。食べる食品でも、青野菜を増やし、ジャンクフード減らしなさいとかアドバイス記事もあるだろう。今日は月曜日。キレることのない1週間をお過ごしください。

 

カッとなるというのは脊髄反射なので、誰も止めようがありません。

お釈迦様だってイエスだって、しょっちゅうムッときてたと思います。

問題はその次の発言や行動が、制御されているかどうか。

 

武道を経験すると、脊髄反射が怖いということを教えられます。

人は恐怖すると、身を縮めて腹や胸を守る防御姿勢をとってしまいます。

これは自動的な動きなので、直すことはできません。

攻撃者は相手を驚かし、一瞬ですが硬直した相手に技を仕掛けます。

驚いた相手がどういう姿勢をとるかわかってるので、技は簡単にかかります。

真正面から大声を出して襲いかかる技は、隙だらけのようですが

実は理にかなっています。武道の技は、基本的にふいうちです。

 

そこで、もし自分が突然の攻撃に驚いてパニックになっても、

無我夢中で動いても自然にダメージがすくなるような

動きの型を繰り返し練習して体に染み込ませるわけです。

周囲の人が見れば、敵の動きを予測したか、

落ち着いて反応したように見えても、当人の頭の中は大混乱。

でも、対処できたなら、自分が驚かなかったかのように振る舞います。

そうすれば、新たな襲撃者が諦めるかもしれないから。

 

昔の人は武士に限らず、脊髄反射で売り言葉に買い言葉をやってしまうのが

どれほど危険かわかっていたので、いろいろな修養の道を探りました。

商人や僧侶になると、一日中床に手をついてなんどもお辞儀させられるのは

体に染み込ませるためです。茶道などもそうでしょうね。

精神は体についていきますから、内心は煮えくり返っていても、

そのまま反応してことをこじらせないようにする訓練ですね。

 

これは知能指数が高かろうが知識があろうが、関係なく

訓練したかどうかで、キレるかどうかが決まります

現代人は、一度も床に手をついてお辞儀したことのないような人がいます。

まして、優秀だ、リーダーだと持ち上げられて生きてきたなら

ちょっとでも職場を離れたり、立場が変わって押さえつけるものが

なくなったら、簡単に爆発してしまうでしょうね。

 

そういわれると、生き延びる知恵について書いていた人がいて、1番目は「丁寧に生きること」を挙げていた。自ら生きる上で、むざむざと敵を増やさない知恵とでもいおうか。それは、買い物をするときも、地域で生きるときも、仕事場でも家庭生活を営もうと、教師が生徒に対峙したり、教え教えられたりするときにも、共通の知恵かもしれません。その丁寧さが、昔も今もお辞儀に出てるのかもしれない。2番目は簡単そうで一番難しい「お先にどうぞ」という生き方をする。出世も電車・地下鉄乗車もエレベーターも。とても楽な生き方になりますよ。キレることがなくなります。誰からも喜ばれること請け合いです。その代り、給与が少し少ないかな。筆者はこの選択を50歳(心筋梗塞発症後)から実践してきた。3番目は「何事も絶対●●だと思い込まない」。科学の世界でも新発見で法則・考え方が変わる時代だ。それでも同じ歳の妻の口撃に我慢の限度でキレることが1年に2回ほどある。修行不足だ。情けない。自分ができないことを人に説くとは100年早いか?

遠回りだけど試してみる価値はあると思う。

 

 

  1. 我が家は毎日、キレてます。朝5時前に起きて窓を開けて掃除をすれば裏の神がうるさいと。風呂をはって子供たちを入れれば猿が温泉につかるようにいつまでも上がらないとヌルくするからだと。お弁当つくりや、ご飯支度して居れば遅いと。風呂に入ればいつまで入っているの?と。山の神が。掃除したばかりなのに汚して歩く子供たちに。TVを付ければうるさいと。ゲームをすれば勉強しろと。会社に行けばPCに向かってブツブツと。

  2. キレない人になるには外界から遮断した世界に行かなければならないですね。何かに、誰かにキレるわけで、外敵が居なくなれば穏やかに自分の世界に浸れるでしょう。人里離れた田舎暮らしで、仙人にでもなるしかありませんね。千人に一人くらいでしょう。そんな人は。

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