2年前にベストセラーになった「スマホ脳」(新潮新書 アンデッシュ・ハンセン)を読んでいたら「私たちの会話の8割から9割は、自分の話か他人の噂だ。私たちはゴシップが大好きなのだ」(同著129p)。私のブログも自分の話か他人の話で満載だ。自分の話でもなく他人の話でもない話とは、たとえば、太陽の黒点の移動と天候の関係やなぜ毒蛾が人間の皮膚にジンマシンを起こさせるのか、そのメカニズムを知りたいとか、ガン遺伝子と生命の根源を司る遺伝子は相即不離の関係にあって、ガン細胞を撲滅することは生命を撲滅することにつながるかもしれないから、ガン遺伝子を絶滅させることはできない、そういう会話はめったに日常の会話にはのぼってこない。親しい主治医となら問いかけてみる価値はありそうだが・・。
そこで、スマホでやり取りされるSNSの内容をカテゴリーデ分類すると「今日はコロナが学級生徒で発生し臨時休校。〇〇日まで」とか「〇〇地方で震度〇度の地震が発生。今後、余震も心配されるのでご注意ください」などは、客観性のあるメッセージだが、ほぼそれ以外は「自分がいまここで何々をしている。どこの店が開店して美味かった。イベントへ行ってきた」などなど、携帯電話が現れるまでは親しい友人や家族と会話の中で少しでたくらいの軽い話が、今ではその写真を付けて関心がありそうな人(仲間)へ教える。普段はプライバシーにうるさい人が、ことSNSになれば私生活をさらけ出す。不思議である。個人が広告代理店を営んでいるような気さえする。自分を含めて宣伝活動に余念がない。さらに蘊蓄を傾けていかに自分はその道に詳しいのか、教え始める人もいる。フェイスブックは特に顕著だ。私は見るだけしかしていないが、知り合いや知人がたくさん登場してくる。読んでいて、皆、どこか無理をしている、背伸びして書いている。見栄の部分が多すぎる。サラリーマン時代、付き合っていた人もいて、自己宣伝と他者宣伝と人集めに終始していて読むだけで飽きてきた。私のような人は変人なのかもしれない。
私たちの会話の8割~9割は、自分の話か他人の噂。ほかにたくさん話題があるというのに、政治や電通や五輪の借金や統一教会に文科省は「解散命令」を出せないのか・・とか大事なことはたくさんあるのに。
