山下達郎のヒット曲から竹内まりやのヒット曲やステージをドラマーとして永年支えてきた故青山純を見てきた。竹内まりやの18年7ヶ月ぶりの2010年のコンサートを中心に作られた”souvenir”を見てきた。音楽映画では、圧倒的な集客をしている「ボヘミアン・ラブソディー」は完売であったが、こちらのチケットは少し残っているが2800円の入場料にしては7割は入っているから興行的にはまずまず。筆者のお目当ては山下達郎もさることながら、56歳で亡くなった青山純のドラムを見たかったことである。山下達郎の文章であったか、コンサート会場であったか忘れたが、ドラマーの青山純の離脱によって、しばらくコンサートができなくなった。いろいろドラマーを探したが見つからず、バンド活動を休止した時期がある。アウンの呼吸でバンドメンバーは曲作りをする。スタジオの中なら、あれこれのアレンジがきくが、ステージでは1本勝負である。音職人の山下達郎は、納得のいかないステージならしないほうを選択する。それほどドラマー青山純の存在はとんでもなく大きかったのである。2014年の”souvenir”は筆者も札幌真駒内アイスアリーナに見に行ったが、そのときは新しいドラマー小笠原拓海を掘り当てた後であったので寒かったが安心して聞けるステージであった。出過ぎないドラム、品のいいドラミング、「プラスチックラブ」では全体の曲調を支配している。メリハリがあって、この曲がユーチュブで世界中で2000万回超えている隠れた功労者は青山純のドラムかもしれない。竹内まりやのコンサート収録映画ではあったが、大好きな青山純のドラミングを見れて大満足な1時間30分であった。
それにしても不思議な夫婦である、こういう組み合わせの夫婦って日本に滅多にあるものではない。達郎曰く「奥さんは、ポジティブ感が強い、作家的才能がある」と認めていた。山下達郎は、人生観、少し暗くて「蒼茫」という曲に彼の人生観が色濃く出ている。竹内まりやから見て達郎さんは映画の中で「飽きない!」と言っていた。夫として友人として、曲づくりのパートナーとして、冗談のうまさ(達郎は本当は落語家になりたかった)として、どちらも尊敬し合ううパートナー。ある人の才能が隣の人の才能を磨くことになる。こういう人の周りに異能の人たちがたくさん集まってくる。音楽サロンだ。サロンから次々とCMソングやドラマ主題歌が生まれる。しかし、ステージを中心に活動する音楽家は、美術品運び、ステージづくり、PA関係、PR関係、スタイリスト、楽器を運ぶトラックの運転手などたくさんの関係者がいないと成立しない。沢山の人に生かされて音楽活動ができることを山下夫妻は繰り返し、ステージで教えてくれる。彼らは立派なバイプレイヤーだ。
