足元にあるたくさんのビジネス活用。

あるホテル経営者と話してきた。各ホテルの電気の安全を担保する業者の紹介を電気安全(保安)協会に問い合わせたら、札幌はビルやホテルラッシュで電気安全を点検する人材(技術者)が不足でと言われたらしい。リフォーム業者に聞いても、板金や塗装、壁の張り替えなど職人がいなくて工事が延び延びになっている。オリンピックも近づいて、さらに全国の職人が地方から抜かれていく。地方の疲弊を招くオリンピックである。

とはいえ、きょうの主題は『足元に仕事、雇用、売上増が埋まっている。新たに起業をしなくてもすでにある仕事の充実を目指す方が、これからの時代にふさわしいのではないか』という話をしてくれた。それは日々の仕事をこなすホテル側の要望や様々な経営者の勉強会に出ている主題なのかもしれない。運送業界からのドラーバー不足の悲鳴、バスはあっても運転手がいない、育ってない観光業界。林野庁関係の会議を傍聴したときも中小の林業者から『山に木を植える人がいない。日当1万円を出しても来ない。林業は外国人労働者が使えない、彼らに万が一ケガがあったりしたら困るからがその理由だ。そこでどうですか?道庁へ行って知事から自衛隊員に植樹を頼めないかどうか?』林野庁や道庁の職員への問いかけは真剣であった。森林資源や水資源の確保、災害の歯止めとしての森。学生時代1年間、林野庁の外郭団体で測量助手でバイトをしてきたので沢歩きや山の怖さは知っている。斜面歩きでバランスを崩して沢に転落・気絶した事件もあった。ヘルメットが救ってくれた。

こういう地味な仕事もある。長い時間をかけて必要とされてきたビジネスをもう一回見直して、落ち着いた暮らしに戻れないかという結論に二人の会話は収斂した。リサイクルショップで壊れたオーディオを分解してすぐに直せる技術があればいいね。そういえば小学校や中学校で流行った鉱石ラジオ。男の子ならトイレの直し方、木の植え方、穴の掘り方など身近な暮らしをサポートできる手足や道具の選択を中学や高校から教えるのがいいね。実際、中学の技術家庭という授業は面白かった思い出がある。大脳→手足の運動に転移させてくれて、伸び伸び感が出る。いざというときに使える技術や癖を若いときから教える。いつかどこかで役に立つ。国境を越えても使える。いい話を聞いた一日であった。