スマホ老眼について
「スマホ老眼は治る!」(荒井宏幸著 扶桑社)という題名に魅かれて読んでみた。上の眼球の構造を見て分かる通り、物を見るために必要な「水晶体」とその膨らみを調節する「毛様体筋肉」が焦点を合わせてくれることで文字や絵が見える。これは加齢とともに毛様体筋の動きが鈍くなるこれまでの老眼と同じ現象(しかしスマホ老眼は治る)である。スマホ老眼のチェック項目は次の七つ。3つ以上当てはまればスモホ老眼と考えてい良いと眼科医の著者は言う。
1)スマホを一日3時間以上操作している(メール、ゲーム、ネットサーフィンやフェイスブックや動画も含む)
2)スマホの操作直後、画面から目を離すと、周囲の視界にピントが合わない。
3)遠くを見ていた後に近くを見るとピントが合わない。(目がかすむ)
4)近くを見ていた後に遠くを見るとピントが合わない(目がかす)
5)朝はよく見えていたスマホの画面が、夕方になると見えにくくなっている。
6)以前は読めていたスマホの文字が、最近読みづらくなっている。
7)原因はわからないが、肩や首のこり、頭痛などが以前より増えている。
画面を見るとき、テレビでは約2メートル以上、デスクトップで45㎝、スマホは15㎝の距離で目を使っている。近くを見る場合、毛様体筋の動きに負担がかかるので、長時間スマホを使い続けると当然、肩こりにまで発展しやすい。またLED画面はブルーライト(青色LED)で可視光線の中で波長が短く、強いエネルギーを持っている。角膜や水晶体では吸収されず、網膜にまで達する。使うときはブルーライトカット保護フィルムを使うようアドバスもある。
また、スマホ老眼を作りやすい3つの悪習については(1)電車スマホ(2)歩きスマホ(3)寝転がってスマホ。(1)と(2)は体の揺れで画面もぶれて、それに焦点を合わせるのに毛様体筋を慌ただしく酷使させる結果になること。(3)は片目で見る癖になってしまい目のバランスを悪くすると。どちらにしてもスマホ依存症から抜け出る工夫を日常しないと、視野狭窄も生み出しやすく、うつ病にまで進む場合もあると警告を発しています。
著者は50代の眼科医なので、スマホ出現以前の目医者の世界と普及後の目の病気を比べているから、信ぴょう性はありそうだ。まばたき回数も減るのでドライアイにもなりやすいとも書かれてある。スマホ老眼になると、眉間にシワが寄ったり、疲れ顔や老け顔にもなりやすいからご注意を。それを防ぐためには、スマホを使う時間をどんどん減らす。緑を見たり、外を眺める時間を増やし、生な人との会話を増やす。また子供へはスマホではなくタブレットの方が目に優しいのでお勧めしている。
ちなみに筆者はデスクトップ、ガラケー、i-padで一日2時間くらい使用してるが、すでに目は0.06で近視&老眼&乱視ではちゃめちゃである。スマホとは関係ないが一時大流行の「レーシック手術」が激減している。角膜に傷を入れて視力を上げて、メガネやコンタクトを使わず、視力回復させるというのだが。
目は物を言わない。
大抵の病気は痛みなどで知るが、目の病気は見えなくなって初めて気づくようだ。つい先日、家族が白内障の手術をした。医者から模型を見せられ説明を聞いて、初めて知ったが、水晶体の袋の上端に切れ目を入れ、人工レンズを入れて縫うのだと言う。さぞかし大手術かと心配したが、先月に一度、事前検査に行き、点眼液を貰って暫く置いて先日入院。その日の夕方部分麻酔で手術をして翌日の午前中には退院した。手術後の目はゴロゴロするらしいが、縫った糸が時間とともに融ければ元の感覚に戻るらしい。今日は手術後の検査に行くが、日常の生活に戻って今のところ大丈夫のようだ。今回は見えにくくなった右目だけ手術したが、左目も軽い白内障だと医者は言っていた。言われてみれば、昔は細かい文字を扱うタイピストだったし、TVもプラズマ大画面を自分の部屋でベッドにもたれて長時間見たり、スマホのYOUTUBEでライブを見たり、昔から歳をとっても勉強好きで国家試験などの検定試験魔で、日常も近視眼鏡を掛けたり外したりして酷使していた。近視で老眼で乱視で白内障と目だけでも大変な負担を強いて来た結果のようだ。
ロマンス・グラデーション。
僕は2.0で自慢していた視力も、40代後半に突然気づいたのは、薄暗い夕方に電話番号を確かめるために、公衆電話で相手の名刺を出したが見えなくて困った。その時初めて視力の衰えを知らされ、早速眼鏡を作ったが、最初は眼鏡をかける事で老眼を知られたくないなどとためらい、密かにスーツの内ポケットに入れていた。ところが出し入れしている内に傷ついたり、曲がったり、眼鏡を買い換える結果となり、ついに決心して遠近両用にして、かけっぱなしにする事にした。それでも遠視系なので、細かな文字などを見るための部分は全体の下4分の1ぐらいにしてグラデーションで分かれ目をぼかしたレンズにしている。27インチ大画面PCを2台使う仕事環境なので、ブルーライト・カットにしている。最近では2台ともディスプレイの輝度をかなり落として使っている。昨日は、普段の眼鏡と同じ度入りサングラスを掛けて作業してみたが、いつもより目は疲れないように思えた。そのままコンビニにお茶を買いに行ったら、店員の対応から、怪しい者に思われたみたいだ。
涙と同じ目薬。
白内症の手術などすれば、今使用している眼鏡は合わなくなって、また視力検査で新しい眼鏡を作らなければならない様だ。緑内症も白内症も年齢に比例してなりやすい目の病気らしい。しかも痛みもないので見えづらくなってから初めて症状に気づくらしい。例えば片方がぼやけて来ると、遠近感が失われ、普段の生活でも不自由な事が多く、クルマの運転などは、特に危険が伴うようだ。眠っているとき以外、休むことのない目にも、時々休憩時間をあげなくては。僕は、PCで疲れた後のドライアイなどには、コンタクト・レンズ用のカートリッジ式点眼液を使っている。涙成分と同じもので、通常の目薬の様に沁みて痛かったりしないので気に入っている。